電車の運転室の手前から前方を眺めていて、最も面白い場所の1つが終着駅のポイント群だ。右へ左へ、線路はどちらを示しているのか。この電車はどのホームに入るのだろうと思わず注視してしまう。ところで、大きな駅にはたくさんのポイントがある。ちょっと多すぎではないか。本当に全て使っているのだろうか。
渋谷駅を鉄道経営シミュレーションゲーム『A列車で行こう9』で再現すると次のようになる。手前から山手線、埼京線、東横線(車両は田園都市線用塗装で代用)。左上は営団地下鉄銀座線(車両はE233系で代用)。東急電鉄東横線の渋谷駅は線路が4本あり、東横線は複線なので2本の線路が分岐して4本になるわけだ。
A列車で行こう9で再現した渋谷駅。地図 |
ちなみに『A列車で行こう9』は本来、鉄道会社を経営して街を発展させるゲームなのだが、このように視点をかえてスクリーンを見ていると、鉄道ファンにとっては線路配線の研究や実験にも役立つと気付く。
『A列車で行こう9』とは
『A列車で行こう9』はアートディンクが企画・開発し、サイバーフロントが販売する鉄道会社経営・都市開発シミュレーションゲーム。線路を敷き、列車を走らせ、駅に列車が発着すると都市が発展していく。シリーズ最新となる本作は、線路の形状やポイントの角度が増えて、実際の線路を再現しやすくなっている。
Windows 7 / Vista / XP 対応。価格は12,390円。
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かなりシンプルに見えるが、これでもポイントは余分に設置されている。なぜなら、2本の線路を4本に分岐し、4本の線路で全ての列車が折り返すためなら、もっとポイントが少なくてもいい。例えばこんな感じだ。
しかし、東急東横線渋谷駅は、ポイントを2カ所増設している。略図で説明すると以下の部分である。
たくさんの折り返し列車を運行するために複雑になる
このポイントがどんな役目を担っているか。キーワードは「同時発着」だ。シンプルな配線の場合、一番下のホームに列車が到着しているとき、下から3番目または4番目のホームの列車が発車できる。しかし、2番線の列車は同時に発車できない。列車が正面衝突してしまうからだ。
そこで、手前に渡り線を追加すると、一番下のホームに列車が到着するとき、2番線の列車も発車できる。渡り線のおかげで、駅構内で列車のすれ違いができるのだ。
東急東横線といえば都内屈指の通勤路線。運行間隔も短く、渋谷駅では頻繁に列車が折り返す。ポイントを増やすと折り返し列車のパターンも増えるので、駅の発着回数の増加や運行間隔の短縮が可能になるのだ。
『A列車で行こう9』を楽しむ推奨環境
『A列車で行こう9』に必要なパソコンの性能は下の表の通り。必要メモリはWindowsXPの場合は1GB以上となっているが、できれば4GBへ拡張したい。なぜなら、このゲームでは常にマップ上のすべての地点で発展度を計算処理しているため、メモリが多いほど動作速度が速くなるからだ。WindowsXPでは、アプリケーションが利用できるメモリ領域は3GBまで。ただし、メモリを3GBまで拡張した場合は2GBしか認識しない。これはシステム領域で1GBを使用するためだ。なのでパソコンに4GBのメモリを搭載すると、最大の3GBまでアプリケーションで利用できる。Windows VISTAの場合は6GB以上にしておきたい。
メモリ増設はゲームだけではなく、パソコンで扱うあらゆる状況を快適にしてくれる。パソコンのパワーアップとしては安価で効果が大きいので、ぜひメモリを増強しよう。
OS | Windows 7 / Vista / XP(64bit版OSは未対応) |
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DirectX | DirectX9.0c以上 |
CPU | Core 2 Duo |
メモリ | [XP]1GB以上 [VISTA/7]2GB以上 |
HDD空容量 | 1.2GB以上 |
ビデオカード | GeForce 6シリーズ以降、RADEON X1000シリーズ以降のビデオカード |
VRAM | 512MB以上 |
ディスプレイ | 1024×768ピクセル以上 |
サウンド | Direct Sound対応 |
入力機器 | キーボードおよびホイール付マウス |
その他 | インストール時にDVD-ROMドライブ必須、インストール時にインターネット環境が必須 |