前回は、「忙しいサラリーマンでも海外旅行はできる!」と声高らかに宣言してみましたが、今回は具体的な行き先について考えてみたいと思います。
なお、本連載で紹介する旅はいわゆるツアーではなく、一人旅にも適する個人手配旅行です。そして行き先は、日本からの直行便があるところに限ります。行き先によっては、経由便(目的地以外に他国を経由する便)を使った方が安く上がることもありますが、フライト時間が長くなるので、滞在可能期間が短くなってしまいます。フライトに必要以上の時間を費やすのは時間の無駄、これぞ安物買いのなんとやら、です。前回も少し言いましたが、「お金で時間を買う」ことも、サラリーマンにとっては必要な選択なのです。
188952泊3日なら4時間以内のフライトがオススメ
2泊3日ぴったりで海外旅行をしたいというのなら、4時間以内のフライトで行ける場所が第一の候補になるでしょう。具体的な国は次の3つです。
- 中国(除く香港)
- 台湾
- 韓国
この3国の主要都市であれば、4時間以内で到着でき、滞在可能期間は約2~2.5日になります。
「この3つの国はもう行ったことあるし……」とお思いの方。その旅行は単にガイドブックにあるような観光名所を回ったり、ブランド物などのショッピングに勤しんだりしただけじゃないですか? なんてもったいないことでしょう! この3国はちょっと地方へ足を伸ばすと、主要都市とは違った表情が見られるスペシャルな旅になります。そういったヒントも交えた話はこの連載の後の回で紹介しますので、ご期待ください。
2泊3日+0.5日なら4時間以上~7.5時間のフライトで行こう
フライト時間が4時間を越える目的地は、できれば2泊3日にプラス0.5日できるとより楽しめます。具体的な候補となるのは次の国です。
- 中国(香港)
- シンガポール
- マレーシア
- ベトナム
- タイ
- フィリピン
- アメリカ(グアム/サイパン)
- オーストラリア(ケアンズ)
どうですか。2泊3日よりもグッと範囲が広がりましたね。これらの目的地でも、2泊3日でプランニングできますが、4時間を越えるフライトの場合、やはり滞在可能期間が短くなる可能性が高いので、旅の目的をぎゅっと絞らなければなりません。滞在可能期間は2泊3日なら約1.5~2日、2泊3日+0.5日で約2.5~3日。こう考えると、プラス0.5日が断然お得です。
+0.5日とは、半日休暇(半休)を充てるということです。これはたいていどの企業にもあるのではないでしょうか。私は以前この休暇制度を使ったことがほとんどなかったのですが、頻繁に週末海外旅行をするようになってから、金曜に午後半休を取って、月曜を有給で1日休むという休暇パターンを使うようになりました。なぜ、金曜に午後半休を取るのかと言うと、上に挙げた国の主要都市には、成田国際空港(旧:新東京国際空港)から18時以降のフライトがあるので、それを使うためです(マレーシアとフィリピンを除く。18時以降のフライトを使う理由は後の回で詳細します)。
私は東京23区内の会社に勤務しているので、ほとんどの場合、成田空港発着の国際線を使います。空港までの所要時間から逆算すると、18時台のフライトに乗るなら、約3時間前の15時台に会社を出発する必要があります。もっとギリギリの時間に出発することもできますが、大体はこのくらいになるでしょう。午後半休は始業時間にもよりますが、13~14時ごろから取ることができるはずです。もし、業務にトラブルが発生しても、15時までをその対応に使えますし、何もなければのんびり空港に向かえばよいというわけです。職場の雰囲気にもよりますが、半休は1日まるまる休むのではなく出社はするので、私してはなんとなく罪悪感が軽減でき、周りの目もそれほど気にならなくなります(あくまで私の主観ですが……)。その代わり、その週までに終わらせる仕事は必ず終わらせてから休暇に入るのがベストでしょう。
さて、行き先は決まりましたか? 行き先が決まったら、 次回は飛行機のチケットを購入します。
それではみなさん、よい旅を!
コノミ流旅の掟
「2泊3日に半休を付けて、旅の範囲をグッと広げる!」