タイトル倒れになってしまった台湾旅行の次は、韓国です! 第1回でも紹介したように、韓国は沖縄とほぼ同じフライト時間で行けるので、まさに「遠くの日本より近くの海外」そのものです。とはいえ、まがりなりにも( ! )海外。日本とは違う言語や文化を楽しめるので、はじめての海外旅行先だったという人も多いのではないでしょうか。
時間を有効活用できる羽田空港からの海外線
まずはフライトスケジュールを決めましょう。東京都内から韓国の首都ソウルへ行く場合は、2つの選択肢から選べます。1つは、これまでの旅行と同じ日本の玄関、東京・成田国際空港からのフライト。この場合はソウル・仁川国際空港へ到着します。そして、もう1つは今回利用した国内線の玄関、羽田空港(東京国際空港)から、ソウル・金浦国際空港へ飛ぶフライトです。ソウルの空港は東京と同じく、主な国際線は仁川国際空港、国内線は金浦国際空港という振り分けがあり、羽田からのソウル線はすべて金浦国際空港へと到着します。気になるソウル中心地までのアクセスですが、郊外にある仁川がバスなどで1時間程度、ソウル市内に近い場所の金浦が地下鉄やタクシーなどで30分程度です。なんだか成田と羽田の関係に似ていますよね。ということで、羽田からのソウル線を使うと出発前と到着後の移動が楽に行えるかつ、時間も有効活用できるわけです。
羽田から国際線が出ていることを知らなかった方もいるかもしれませんが、羽田からの国際線はソウルだけでなく、中国(上海と香港)線もあり、週末海外旅行やビジネスマンの出張に使われるケースが増えているようです。中でもソウル線は定期チャーター便(羽田からの国際線は現状定期就航便ではなく、すべて定期チャーター便という扱いです)として、日本航空、全日本空輸(全日空)、大韓航空、アシアナ航空がそれぞれ1日に2往復しています。ただし、チケットの料金は成田発のフライトと比べると1万円程度高くなります。が、成田や仁川までの移動時間や交通費を入れて比較すると、それほど高いものではないということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
さて、フライトです。前回の台湾旅行と同様に、往路に午前便、復路に午後便を選ぶことにしました。羽田空港の国際線時刻表を見ると、私の希望には日本航空または全日空のフライトが適しています。今回はマイレージを考慮しつつもっとも滞在時間が長くなる全日空を選び、往路にNH 1291便(09:20発 - 11:45着)、復路にNH1294便(20:20発 - 22:15着)を使うことにしました。
会社を休まずに行ける"弾丸ツアー"
なお、羽田からのソウル線には定期チャーター便のほかに、旅行会社が座席をすべて買い取ることを前提にしたツアー用のチャーター便も多く存在します。この場合はツアーに参加することが前提なので航空券だけを購入することはできませんが、例えば金曜の深夜(土曜の早朝)に羽田を発って土日はソウルに滞在し、日曜の深夜(月曜の早朝)にソウルを発って月曜の早朝に羽田に到着してそのまま出社できるという、1泊3日の強行軍ツアーも存在します。旅行代理店によっては、"弾丸ツアー"などという名前で売り出しており、価格も通常の定期チャーター便を使うよりも安いため、どうしても週末だけで行きたいという場合はこういったツアーもチェックしてみてください。私は弾丸ツアーに参加したことはないのですが、スケジュールを見る限りかなり辛そうなので、寄る年波には勝てない私は無理そうです(笑)。
"美""食"、そして"鉄子"も! 全部まとめて体験したい
今回の旅は私には珍しく、友人と連れ立って出かけることにしました。同行者の友人Mは、韓国滞在暦があり韓国語も堪能です。なので今回の旅の目的は、私の希望を伝えた上で友人に決めてもらいました。私の希望は「韓国の伝統美容法を試してみたい」「KTX(韓国の高速列車)とセマウル号(韓国の特急列車)に乗りたい」「韓国らしく、かつおいしいものが食べたい」です。これを満たす旅の目的として、次の3つを挙げてくれました。
- 汗蒸幕(ハンジュンマク)で新陳代謝を促進する(伝統美容法を試す)
- KTXとセマウル号に乗り、全州(チョンジュ)で韓屋村(ハノンマウル)を見学
- 韓定食(ハンジョンシク)を食べる(韓国の伝統的な定食)
相変わらず列車を旅の目的に組み込んでしまう私は、やっぱり鉄子なんでしょうか(笑)? ちなみに全州は朝鮮王朝時代の実質的な首都だった場所で、韓屋(ハノン)と呼ばれる韓国の伝統家屋が並ぶ街だそうです。今回の旅は言葉の心配もないし、すべて友人に任せてしまおうと、大船に乗ったつもりででかけました。ですが、どうして私は予定どおりに旅ができないのだろう……と思える出来事にやっぱり遭遇してしまいました。ということで次回は、汗蒸幕(ハンジュンマク)やアカスリ(テミリ)体験記、KTXとセマウル号の乗車記などをお伝えします。
それではみなさん、よい旅を!
コノミ流旅の掟
「東京都内からソウルに行くなら、羽田⇔金浦線でタイムロスを最小限に! 」