近年、電車・バスの利用に欠かせない存在となりつつある交通系ICカード。地域や鉄道事業者によって多種多様なカードが発行されており、首都圏ではJR東日本が発行する「Suica」、株式会社パスモ発行の「PASMO」がおもに使われている。あなたは普段、どのカードを利用しているだろうか。

  • 「Suica」「PASMO」どちらを利用している? 首都圏の利用者へアンケートを実施(写真はイメージ)

今回は首都圏在住のマイナビニュース会員604名を対象に、交通系ICカードの利用に関する調査を行った。交通系ICカードを持たない人にも、その理由を聞いてみた。

「Suica」「PASMO」など交通系ICカードをお持ちですか?

  • はい : 542人(89.7%)
  • いいえ : 62人(10.3%)

(「はい」と答えた人)現在おもに使っている交通系ICカードはどちらですか?

  • 「Suica」: 281人(51.8%)
  • 「PASMO」: 167人(30.8%)
  • 「Suica」「PASMO」ともに使っている : 88人(16.2%)
  • 「Suica」「PASMO」以外の交通系ICカードを使っている 1.1%

その理由を教えてください

「Suica」を使う人

  • 「JR東日本の電車しか使わないから」(62歳男性/千葉県/その他/その他・専業主婦等)
  • 「定期券利用のため。Suicaペンギンがかわいいから」(39歳女性/神奈川県/その他/その他・専業主婦等)
  • 「ビュー・スイカカードなので、使うとポイントが貯まるから」(35歳男性/埼玉県/専門店/事務・企画・経営関連)
  • 「JRの定期を使っているのでビューカードを持っている。SuicaがあればPASMOと同じように使えるので、1枚で十分」(57歳男性/神奈川県/官公庁/公共サービス関連)
  • 「iPhoneがSuica対応なので使ってます」(53歳男性/神奈川県/輸送用機器/営業関連)
  • 「ビックカメラとの提携カードを持っているので」(46歳男性/東京都/専門店/事務・企画・経営関連)

「PASMO」を使う人

  • 「東京メトロで通勤しているから」(58歳男性/埼玉県/教育/専門サービス関連)
  • 「メインの交通手段として都営地下鉄を使用しているから」(49歳男性/東京都/その他/その他・専業主婦等)
  • 「ピンクでかわいかったのと、私の環境ではPASMOのほうが使い勝手がよさそうだったので」(49歳女性/千葉県/その他/その他・専業主婦等)
  • 「小田急沿線に住んでいて、小田急ポイントカードと連動させている」(66歳女性/東京都/その他/その他・専業主婦等)
  • 「To Me CARDを契約しています。還元率が素晴らしいため」(48歳男性/東京都/その他/その他・専業主婦等)
  • 「東急カードを利用しており、利用すればするほどポイントが貯まるため」(47歳男性/東京都/流通・チェーンストア/IT関連技術職)

「Suica」「PASMO」ともに使っている人

  • 「定期券用と電子マネー決済用で使い分けている」(40歳男性/埼玉県/官公庁/公共サービス関連)
  • 「財布に入れているものと、携帯電話の手帳ケースに入れているものがある。携帯に入れているものは、財布を忘れたときのため」(31歳男性/神奈川県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
  • 「PASMOは前から所有しており、Suicaはポイントとかが便利なので新規で作ったから」(25歳男性/東京都/食品/その他・専業主婦等)
  • 「Suicaは東京駅100年の記念カードを申し込み購入、PASMOは普通に購入した」(65歳男性/群馬県/信用組合・信用金庫・労働金庫/事務・企画・経営関連)
  • 「それぞれにメリットのある使用シーンが異なるので使い分けている。例えばSuicaはJR構内の売店やNewDaysで使用するとポイントがつき、PASMOについては東京メトロ乗車時にポイントが付くなど、それぞれのメリットを享受したいため」(57歳男性/東京都/その他金融/営業関連)

「Suica」「PASMO」以外の交通系ICカードを使っている

  • 「大阪へ行ったときに期間限定の三都物語柄のICOCAを買ったから」(62歳女性/神奈川県/その他/その他・専業主婦等)
  • 関東で「Suica」「PASMO」などの交通系ICカードを持っている人は約9割

  • 「Suica」のみ持つ人が約半数、「PASMO」のみ持つ人が約3割。両方持っている人も多かった

(交通系ICカードを持っていない人)理由を教えてください

  • 「現金主義だから」(28歳女性/神奈川県/ガラス・化学・石油/事務・企画・経営関連)
  • 「不要。いつも回数券で済ませているので」(70歳男性/東京都/その他/その他・専業主婦等)
  • 「あまり電車に乗らないため」(35歳男性/東京都/その他/その他・専業主婦等)
  • 「作ろう作ろうと思いつつ、そのままで現金払いしている」(39歳女性/東京都/その他/その他・専業主婦等)
  • 「2度も失くした。リスク回避で持たないことにした」(39歳男性/栃木県/専門店/販売・サービス関連)
  • 「使い方がよくわからない。メリットがわからない」(55歳男性/東京都/その他/その他・専業主婦等)
  • 「電車やバスを使う機会があまりないから。コンビニとかで使えるから持っていてもいいとは思う」(43歳男性/埼玉県/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)

総評

アンケートに答えた604人の約9割が交通系ICカードを持っていると回答。持っていない人はわずか1割だった。交通系ICカードを持っている人に、おもに使っているカードを尋ねたところ、「Suica」のみが約半数、「PASMO」のみが約3割、「Suica」「PASMO」ともに使っている人は16.2%という結果になった。

「Suica」を使う理由としては、やはり「JRをメインで利用しているから」というものが多く、「Suica定期券」や「Suica」機能付きビューカードを利用しているという人も。「Suica」機能付きビューカードなら、定期券の購入やオートチャージでJREポイントが通常の3倍貯まるなどのメリットがあるようだ。「モバイルSuica」を利用できることや、マスコットキャラ「Suicaのペンギン」がかわいいことなども魅力として挙げられた。

「PASMO」利用者からは「JRよりメトロに乗る」「通勤では私鉄しか使わない」といった理由が寄せられた。東京メトロ発行の「To Me Card」、小田急電鉄の「小田急OPクレジットカード」をはじめ、クレジット機能が付いた「PASMO」を作り、よりお得にポイントを貯めている人もいるようだ。

「Suica」「PASMO」の両方とも持っている人の中には、「PASMOは通勤の定期として、Suicaは飲食店などの支払い用」というように使い分けている人も。それぞれを目的に応じて使い分けることで、ポイントを貯め、節約につなげているそうだ。他にも「なくした時のために2枚用意している」という人や、通常は「PASMO」を利用しているが、カードデザインに引かれて「Suica」を購入したという人もいた。

交通系ICカードを持たない人にも理由を聞いてみたところ、「使う機会がないので必要ない」という意見が多く、電車・バスではなく自家用車やバイクなどで通勤しているとのことだった。その他、「管理が面倒」といった理由や、紛失リスクを考えてカードは持たないようにしていると答える人もいた。

  • 調査時期 : 2018年6月22日
  • 調査対象 : マイナビニュース会員
  • 調査数 : 604名
  • 調査方法 : インターネットログイン式アンケート

※写真はイメージであり、本文とは関係ありません。