東海道・山陽新幹線「のぞみ」「ひかり」「こだま」、東北新幹線「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」をはじめ、全国を走る新幹線にはそれぞれ親しみやすい列車名(愛称)が付けられている。あなたが最も好きな名前はどれだろうか。今回はマイナビニュース会員1,001名を対象に、新幹線で最も人気のある列車名について調査した。
Q. 新幹線で最も好きな列車名は次のうちどれですか?
- 1位 : 「のぞみ」 309人(30.9%)
- 2位 : 「ひかり」 166人(16.6%)
- 3位 : 「はやぶさ」 99人(9.9%)
- 4位 : 「こだま」 55人(5.5%)
- 5位 : 「かがやき」 42人(4.2%)
- 6位 : 「こまち」 41人(4.1%)
- 7位 : 「さくら」 39人(3.9%)
- 8位 : 「やまびこ」 37人(3.7%)
- 9位 : 「つばめ」 35人(3.5%)
- 9位 : 「とき」 35人(3.5%)
Q. その列車名が好きな理由を教えてください
「のぞみ」(東海道・山陽新幹線)
- 「昔からよく利用しているので馴染み深く愛着を感じる。それに最近のしゃれた列車名は少し"考えました"感が強く、シンプルな「のぞみ」が一番好きです」(49歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
- 「一番好きだった人の名前だから」(39歳男性/食品/販売・サービス関連)
- 「なんとなく未来を感じる」(62歳男性/不動産/建築・土木関連技術職)
- 「乗り慣れているのと、聞きなれているので、新幹線の名前では一番しっくりきます」(38歳男性/輸送用機器/クリエイティブ関連)
- 「新幹線に乗ることへの希望や楽しさが表れていて、ワクワクする感じが体感できそうな気にさせてくれそうなので、この名前が好きです」(59歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
「ひかり」(東海道・山陽新幹線)
- 「なんか速そう」(33歳女性/その他/その他・専業主婦等)
- 「キラキラしている」(30歳女性/その他/その他・専業主婦等)
- 「最初に乗ったのがひかりなので、愛着がある」(53歳男性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
- 「昭和世代にとって新幹線と言えば『ひかり』です」(49歳男性/ビル管理・メンテナンス/技能工・運輸・設備関連)
- 「いいことに向かって前向きに進んで行くような輝かしいイメージを抱いたから」(26歳女性/その他/その他・専業主婦等)
「はやぶさ」(東北・北海道新幹線)
- 「なんとなくカッコ良い名前」(53歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/専門職関連)
- 「鳥の名前はカッコいいと思う。中でもはやぶさはイメージ的にも良いので」(48歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)
- 「東北を連想させる速そうな名前だから」(45歳男性/官公庁/公共サービス関連)
- 「名前から受ける印象通り、目的地に早く着けるから。具体的には東京と仙台間の乗車において、それを強く感じる」(57歳男性/その他金融/営業関連)
- 「津軽半島を過ぎ、青函トンネルを抜けたときの風景の変化が好きです。『はやぶさ』が力強く羽ばたいて別世界に運んでくれるような気にとらわれます」(65歳男性/その他/その他・専業主婦等)
「こだま」(東海道・山陽新幹線)
- 「子どもの頃から、郷里と東京間をこだまでよく利用したので、思い出が深い」(66歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
- 「新幹線のイメージにピッタリ」(56歳男性/生命保険・損害保険/営業関連)
- 「いつも使っていて愛着がある」(47歳女性/その他/その他・専業主婦等)
- 「昔からの馴染み」(44歳男性/建設・土木/営業関連)
- 「初期のころから親しみがある」(52歳女性/その他/その他・専業主婦等)
「かがやき」(北陸新幹線)
- 「響きが好きです。今は混んでいるかもしれませんが、まだ乗ったこともないので数年内には乗りたい」(47歳女性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
- 「相撲取りの輝と同じ名前だから」(46歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
- 「希望が見える感じがするので」(35歳女性/その他/専門サービス関連)
- 「キラキラ走っているように感じる」(59歳男性/その他/その他・専業主婦等)
- 「かがやき(輝き)という響きがなんかかっこよくて好きだ」(41歳男性/その他/その他・専業主婦等)
総評
新幹線で最も人気があった列車名は「のぞみ」だった。「大和言葉をモチーフにした、新幹線にピッタリなネーミング」といった声が寄せられたが、「のぞみ」の列車名は、名称決定委員のメンバーだった阿川佐和子氏が、父である作家の阿川弘之氏から「日本国鉄の列車の名前は歴代すべて大和言葉でつけられてきた」というアドバイスを受け、有力候補だった「希望」を大和言葉の「のぞみ」に変え、提案したものだという。
今回のアンケートでは、他にも「のぞみ」に乗ることで「希望を感じられる」「気持ちが高揚する」「未来に向けた良いイメージがある」といったコメントが寄せられた。前向きな気持ちになれる列車名のようだ。
2位は「ひかり」だった。新幹線開業前の公募で1位に選ばれた名前で、「ひかり=光速」「こだま=音速」の組み合わせで速度差を表したともいわれる。その名の通り、「速そう」「速さをイメージするのに最高の形容」「新幹線の特徴を最も象徴している」といった意見が寄せられた。また、「新幹線といえば『ひかり』」というイメージを抱く人も多く、「馴染みがある」「一番愛着がある」という声も聞こえた。
3位は「はやぶさ」。公募では東北方面の特急列車の名前だった「はつかり」や、E5系のカラーリングにちなんだ「はつね」なども人気を集めたそうだが、「親しみやすさとスピード感がある」ことから「はやぶさ」が採用されたという。かつて寝台特急として有名だった「はやぶさ」も、いまでは東北新幹線の速達タイプの列車名として定着した感があり、個性的なフォルムが印象的なE5系とともに「名前もデザインもかっこいい」「いかにも速そう」といった意見が寄せられた。
4位の「こだま」は「木霊(山彦)」に由来し、「1日で行って帰ってくることができる」ことから決定したとか。新幹線開業前に東京から大阪方面へ運行された特急列車の名前でもあり、「昭和の響き」「昔から聞きなれた名前」「一番身近に感じる」といった理由から選んだ人が多かった。5位の「かがやき」は「輝く光がスピード感と明るく伸びていく未来をイメージさせる」といった理由から採用されたとのことで、今回のアンケートでも「キラキラしていてカッコいい」「響きが良い」「一番かっこいい」と好評だった。
- 調査時期 : 2018年2月14日
- 調査対象 : マイナビニュース会員
- 調査数 : 男女1,001名
- 調査方法 : インターネットログイン式アンケート