列車で通勤する人たちにとって、ラッシュ時に座席を確保することは難しいが、「座れるなら、できればここがいい」というお気に入りの席はあるはず。今回はマイナビニュース会員1,300名のうち、通勤で列車を利用する812名を対象に、通勤列車の車内で座る際、最もよく選ぶ席はどこか尋ねてみた。

  • ロングシートの通勤列車で座る際、最もよく選ぶ席は図の(A)～(C)のうちどれ?

Q. 朝夕の通勤などで列車を利用しますか?

  • 利用する 812人(62.5%)
  • 利用しない 488人(37.5%)

Q. 通勤列車(ロングシート)の車内で座る際、最もよく選ぶ席は次のうちどれですか?

  • 1位 ドア間の座席の一番端の席(図のB) 518人(63.8%)
  • 2位 車両の連結部付近にある座席(図のA) 157人(19.3%)
  • 3位 ドア間の座席の真ん中の席(図のC) 69人(8.5%)
  • 4位 空いている席があっても座らない 45人(5.5%)

  • ロングシートの車内で座りたい席は「ドア間の座席の一番端の席」が6割以上を占める結果に

Q. その理由を教えて下さい(自由回答)

ドア間の座席の一番端の席

  • 「人に挟まれるのはストレスだから」(42歳男性/人材派遣・人材紹介/IT関連技術職)
  • 「両隣に挟まれず、一番落ち着く。狭くもない」(23歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
  • 「座ると寝てしまうので、隣の人に迷惑がかからないように一番端がベスト」(32歳女性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
  • 「圧迫感がなく痴漢にあいにくいと思うから」(43歳女性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
  • 「端なら傘を持っているとき、わきに置けるから」(56歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
  • 「優先席ではない席で、人となるべく接触しない端っこを取りたい」(39歳女性/インターネット関連/事務・企画・経営関連)

車両の連結部付近にある座席

  • 「端がとても落ち着く」(47歳男性/官公庁/公共サービス関連)
  • 「他人との接触面積が小さくて落ち着く」(50歳男性/信託銀行/営業関連)
  • 「比較的空いてることが多いから」(35歳女性/建設・土木/その他・専業主婦等)
  • 「なるべく人が少ない場所でゆっくり眠りたいから」(37歳男性/コンピューター機器/営業関連)
  • 「出入りが少なく、壁に寄り掛かれるから」(57歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
  • 「自分の周りに立つ人の数が少なくて良いと思うからです」(43歳女性/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連)

ドア間の座席の真ん中の席

  • 「寒くないから」(36歳男性/その他/IT関連技術職)
  • 「身体が小さいので座れることが多いから」(40歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
  • 「帰りは座ることが多いが、Bは多くの人が座るのでなんか座席が汚そう。Aは隣の人が変な人だったら逃げようがない。というところで、消去法でCとなる」(46歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
  • 「端は人が横に立つから嫌。連結部付近は優先座席が多いから避ける」(51歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)
  • 「ドア付近は混みあうので足を踏まれたりする」(32歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)
  • 「人の出入りが少ないため、勉強や読書に集中できると思うから」(40歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)

空いている席があっても座らない

  • 「健康のために座ることはしない。立っている」(56歳男性/教育/専門サービス関連)
  • 「体が触れるのが嫌だから」(47歳女性/繊維/事務・企画・経営関連)
  • 「特にないが、腰が痛いから長時間座っていられない」(36歳男性/官公庁/公共サービス関連)
  • 「2駅程度の区間しか乗らないので、立っていた方が降りるときも機敏に動けてよいのです」(56歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
  • 「混み出したら降りるのが面倒だから」(38歳男性/その他/その他技術職)
  • 「老人、妊婦、体の悪い方などに座ってもらったほうがいいから。少しの時間でも、体幹を鍛えたいから」(36歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)

総評

今回の調査では、座りたい位置として「ドア間の座席の一番端の席」を選んだ人が6割を超える結果となった。「人に挟まれたくない」という理由から端の席を選ぶ人が多かった。端の席なら隣に気を使う必要がなく、両側から人に挟まれて圧迫されることもないため、精神的にも身体的にもストレスなく座れるようだ。

「すぐ降りられるから」との意見も多かった。ドアに最も近い席のため、混雑時にも「最小限の労力で下車できる」という。なにかあった際にもすぐに降りることができるため、安心かもしれない。他にも「荷物が多いので端だと迷惑かけない」「横の棒に寄りかかって寝れる」といった理由が挙げられた。

2番目に多かったのが「車両の連結部付近にある座席」。車両の一番端にあるため「落ち着く」という人が多く、なぜか居心地が良い、理由は不明だが端が好き、といった声も。人の出入りが少ないことや、周りに立つ人が少ないため空間にゆとりがあるといった利点もあるようだ。

「ドア間の座席の真ん中の席」を選んだ人からは、ドアから離れているために外気の影響を受けにくいことや、席数が多い分、一番座れる確率が高いことなどが理由として挙げられた。端の席だと立っている人が手すりに寄りかかってきたり、荷物が当たったりすることもあるが、真ん中の席ならそうした接触が防げるのかもしれない。

少数派ではあるが「空いている席があっても座らない」と答えた人もいた。理由としては、「それほど長時間乗らないから」というものが多く、「いちいち座ったり立ったりするのが面倒」とのこと。「隣に知らない人が座るのが嫌」という人や、健康のために立っている人もいるようだった。

  • 調査時期 : 2017年10月2～7日
  • 調査対象 : マイナビニュース会員
  • 調査数 : 男女1,300名
  • 調査方法 : インターネットログイン式アンケート