列車で通勤する人にとって、朝夕のラッシュは憂鬱なもの。ぎゅうぎゅう詰めの満員列車で、少しでも快適に、ストレスなく過ごすため、重要となるのが車内での立ち位置ではないだろうか。今回はマイナビニュース会員1,300名のうち、通勤で列車を利用する812名に「通勤列車内の立ち位置」について質問してみた。
Q. 朝夕の通勤などで列車を利用しますか?
- 利用する 812人(62.5%)
- 利用しない 488人(37.5%)
Q. 通勤列車の車内で立つとき、最もよく選ぶのは次のうちどれですか?
- 1位 ドア付近のスペース(図のA)に立つ。吊り革・手すり等につかまる 255人(31.4%)
- 1位 座席の前のスペース(図のB)に立つ。吊り革・手すり等につかまる 255人(31.4%)
- 3位 ドア付近のスペース(図のA)に立つ。吊り革・手すり等にはつかまらない 144人(17.7%)
- 4位 車両の連結部付近(図のC)に立つ。先頭車または最後尾車両の運転台付近に立つ 91人(11.2%)
- 5位 座席の前のスペース(図のB)に立つ。吊り革・手すり等にはつかまらない 46人(5.7%)
Q. その理由を教えてください(自由回答)
ドア付近のスペース(図のA)に立つ。吊り革・手すり等につかまる
- 「つかまるところが多くて、外の景色が見やすいから」(32歳男性/その他/公共サービス関連)
- 「大抵混んでいるので、その辺までしか行けない」(39歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
- 「混雑している場合はすぐに降りられる場所を確保したいので、なるべくドアに近い場所を選んで立つことが多いです」(50歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
- 「空気が入れ替わるところがいい。人の臭いで気分が悪くなるし、いざ何かあったとき飛び出せるから」(35歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
- 「駅に着いた時に出やすい。揺れた時は吊り革を持ってないと他の人に迷惑かけてしまう」(38歳男性/信用組合・信用金庫・労働金庫/専門職関連)
座席の前のスペース(図のB)に立つ。吊り革・手すり等につかまる
- 「席が空いたら座りたいし、吊革につかまらないと危険だから」(35歳男性/コンピューター機器/メカトロ関連技術職)
- 「A付近だと、痴漢にあいやすいと聞いたことがあるので」(29歳女性/宝飾品・貴金属/事務・企画・経営関連)
- 「座れる率が高いため。あと前が座席スペースなのでスマホがしやすい」(43歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)
- 「おしくらまんじゅう状態が緩和されているような気がするから」(33歳女性/その他/専門職関連)
- 「最も余裕がある場所であり、乗り降りの邪魔になる事が少ないから」(57歳男性/信用組合・信用金庫・労働金庫/事務・企画・経営関連)
ドア付近のスペース(図のA)に立つ。吊り革・手すり等にはつかまらない
- 「座っている人の前に立つとぶつかる危険性がある。手すりは不潔」(30歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
- 「混んでるのでドアにへばりついている」(44歳女性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
- 「降車駅ですぐ降りれるように。つり革につかまりたくないから。汚いから」(56歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
- 「ドア付近に立つと、座席に座っている人と近距離で目が合わなくて済みますし、吊り革や手すり等はなるべく触りたくないからです」(43歳女性/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連)
- 「目的の駅に着いたらすぐ降りるため。お腹に力を入れて、自力で立つダイエット」(49歳女性/官公庁/公共サービス関連)
座席の前のスペース(図のB)に立つ。吊り革・手すり等にはつかまらない
- 「荷物がおけて、携帯の操作もできる」(55歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
- 「身動きがとりやすいので、この位置をよく利用します」(45歳男性/旅行・観光/販売・サービス関連)
- 「座れる確率が高いから。あと混み具合が一番低いから」(38歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
- 「吊り革は高すぎて掴みにくいのと、手すりが汚いと思うから。また、降りる人がいたとき座れる可能性が高いから」(43歳女性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
- 「入り口近くは混むので、なるべく真ん中の平和な所にいたい。つり革に掴まらないのは、つり革が汚いと思っているので」(29歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
車両の連結部付近(図のC)に立つ。先頭車または最後尾車両の運転台付近に立つ
- 「何故かわかりませんが、妙に落ち着くんです。不思議です」(36歳男性/専門商社/営業関連)
- 「お年寄り用の座席があり空いているから」(68歳男性/ビル管理・メンテナンス/技能工・運輸・設備関連)
- 「空いていて人の出入りが少ないため、勉強や読書に集中できると思うから」(40歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
- 「自分のスペースが保ちやすい。痴漢の冤罪が防ぎやすい」(42歳男性/サービス/専門サービス関連)
- 「車窓の景色、特に運転席からの前面展望を見るのが好きだから。先頭車両が、他の車両に比べて混雑がマシだから」(37歳男性/教育/クリエイティブ関連)
総評
立ち位置としては「ドア付近のスペース」と「座席の前のスペース」を選んだ人がそれぞれ255人、31.4%と同率で1位となった。
「ドア付近のスペース」を選んだ理由としては、「乗り降りしやすいから」というものが最も多く、「混んできてもすぐ降りられるように」「下手に奥に行くと降りれなくなる」といった声が寄せられた。また、混雑時には「奥まで行きたくても行けない」という事情もある様子。「本来であれば座席前に立ちたいが、混んでいるため移動しづらい」とのことだった。その他、ドア付近に立つ理由として、「ドアの手すりに寄りかかれる」「ドアが開くと熱気が外へ逃げる」といったメリットが挙げられた。
「座席の前のスペース」を選んだ理由として、最も多かったのは「座れる確率が高い」ということ。座れるチャンスを逃さないためにも、座席の前に立つことが重要のようだ。「乗り降りの邪魔にならないため」という理由を挙げた人も多く、「ドア付近に留まるのは後から乗る人に迷惑」「マナーだと思う」という意見が寄せられた。さらに、揺れが比較的少ないことや、手荷物を上げられること、ドア付近よりスペースにゆとりがあり、スマホなどの操作がしやすいといった理由が挙げられた。
「吊り革・手すり等につかまる」理由としては、「痴漢の冤罪被害にあわないため」が多く、両手でつり革をつかむという人も。「つかまらない」と答えた人からは「不潔なので触りたくない」「背が低いのでつかまりにくい」「体幹を鍛えるため」といった理由が挙がった。
「車両の連結部付近(図のC)」を選んだ人も意外に多かった。この位置を選んだ人からは「落ち着く」「くつろげる」といった声が多く寄せられた。車両の端であれば人に囲まれなくて済むため、他の位置よりもパーソナルスペースが守りやすく、落ち着くのかもしれない。比較的空いていることや、人の出入りが少ない、他の車両に移動しやすいことなども理由に挙がっていた。
- 調査時期 : 2017年10月2~7日
- 調査対象 : マイナビニュース会員
- 調査数 : 男女1,300名
- 調査方法 : インターネットログイン式アンケート