電車内での転倒事故などを防ぐためにも、吊り革や手すりをしっかりつかむことは大切。しかし、中には吊り革を触ることに抵抗があるという人もいるそうだ。そこで今回、マイナビニュース会員1,300名のうち、通勤で列車を利用する812名を対象に、車内の吊り革・手すりなど握ることに抵抗があるか聞いてみた。

  • 車内の吊り革・手すりを握ることに抵抗を感じたことはある? (写真はイメージ)

Q. 朝夕の通勤などで列車を利用しますか?

  • 利用する 812人(62.5%)
  • 利用しない 488人(37.5%)

Q. 車内の吊り革・手すり等を握ることに抵抗はありますか?

  • とくに抵抗はない 579人(71.3%)
  • 抵抗がある 233人(28.7%)
  • 列車内で吊り革・手すりを握ることに「とくに抵抗はない」と答えた人が約7割、「抵抗がある」と答えた人が約3割という結果に

Q.吊り革・手すり等を握ることに抵抗があると感じる理由は何ですか?

衛生面が気になる

  • 「色々な人が触っており、ばい菌やその他様々なウィルス等が付着していないか不安になるときがある」(40歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
  • 「雑菌が多そうだから。手を洗わない人が掴んだ可能性もあるし……」(33歳女性/インターネット関連/クリエイティブ関連)
  • 「不特定多数の人が使用していて、衛生的に抵抗感を感じるから」(32歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
  • 「おしっこをした手でべとべとに触られていそうで、とても抵抗を感じる」(37歳男性/コンピューター機器/営業関連)
  • 「くしゃみをするときに、電車の中ではさすがに手でおさえてするので、その手が触れていると思うと恐い。自分が乗っていない区間で何があったかは分からないので最悪想定をする」(32歳男性/インターネット関連/営業関連)

ウイルス感染が怖い

  • 「インフルエンザ等の感染症を避けたい」(47歳男性/農林・水産/その他・専業主婦等)
  • 「インフルエンザに気を付けている」(47歳男性/医療用機器・医療関連/その他技術職)
  • 「汚れていそう。冬場はインフルエンザウィルスとか気になる」(41歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
  • 「色んな人が触っているし、風邪が流行っている時などは特に触りたくないです!」(28歳女性/食品/販売・サービス関連)

ベタベタしている

  • 「ベタベタするときがあるので」(34歳男性/ガラス・化学・石油/事務・企画・経営関連)
  • 「やはりベトベト感があると憂鬱」(56歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
  • 「手すりの方はそんなに抵抗は感じないのですが、以前吊り革につかまろうと握ったときに、ハンドクリームのようなベタベタした感触がして手が汚れてしまい、列車を降りて手を洗うまでとても不快でした。それ以来吊り革につかまるのはとても抵抗があります」(51歳女性/サービス/その他・専業主婦等)

とにかく気持ちが悪い

  • 「誰が触ったか分からず気持ち悪い」(32歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)
  • 「最近は抗菌仕様のつり革が多いですが、色んな人が触ったつり革はあまり触りたくありません」(50歳男性/建設コンサルタント/営業関連)
  • 「冷たい手すりは我慢できるけど、温もりのあるのは、数秒前まで誰か知らない人が握っていたから、気持ち悪い」(39歳女性/百貨店/事務・企画・経営関連)

潔癖症だから

  • 「基本的に潔癖症で、誰かが触ったものには触りたくないから」(39歳女性/教育/公共サービス関連)
  • 「ズバリ潔癖症だからです。何か嫌な感じなのです」(36歳男性/専門商社/営業関連)
  • 「汚い。潔癖症だから絶対触れない」(25歳女性/人材派遣・人材紹介/事務・企画・経営関連)

その他

  • 「脇の下が見られるのが嫌なため」(49歳女性/官公庁/公共サービス関連)
  • 「背が低いから、つり革の位置が高くて捕まりづらいから」(26歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

総評

吊り革や手すりを握ることに「抵抗がある」と答えた人は約3割だった。「手についた雑菌や細菌が付着しそう」「汚れ、手垢、細菌に感染しそう」といった衛生面での不安の声が多く、「トイレで手を洗わない人が多いから触りたくもない」という人も。とりわけこの時期は、風邪やインフルエンザウィルスに対する心配もあるようだ。

ヌメヌメしている吊り革をつかんだせいでトラウマになったという人や、「汗をかいていたりアブラっぽい人が触っているのを見て……」「鼻くそをほじった手でつり革を握る人を見て」といった衝撃の告白も寄せられた。吊り革や手すりを見るたびに、嫌な記憶が蘇るのかもしれない。実際にそうした場面を目にしていなくても、誰がどんな手で触ったか分からないものに触れるのは精神的にも「気持ちが悪い」ようだ。

とはいえ、混雑時など吊り革や手すりに捕まらなければ危険なことも確か。ハンカチをあてる、吊り革の紐の部分(接合部)を持つといった工夫をする人もいた。衛生的には少し気になる吊り革だが、電車内での転倒事故を防ぐためにも、やはりできる限り吊り革・手すりにはしっかりと捕まっておきたいものだ。

  • 調査時期 : 2017年10月2~7日
  • 調査対象 : マイナビニュース会員
  • 調査数 : 男女1,300名
  • 調査方法 : インターネットログイン式アンケート

※写真は本文とは関係ありません。