東海道新幹線の新型車両N700Aが8日にデビューした。東京発新大阪行「のぞみ203号」と新大阪発東京行「のぞみ208号」がN700Aで運転され、出発式も行われたという。
朝7時すぎ、N700Aを使用した「のぞみ203号」が東京駅を発車し、有楽町駅付近を通過していった。高架線を見上げる位置での撮影となってしまったが、N700Aの特徴である車体側面のロゴも確認できた。「A」にちなんだデザインのロゴは、遠くから見てもよく目立つ。乗車するのが楽しみな車両が、またひとつ増えた。
列車情報
JR東海 N700A(N700系1000番台)
基本情報
N700系以降の技術開発成果を取り入れた最新型車両で、「A」は「Advanced」の略。ATC信号に沿ってより安定した運転を実現する「定速走行装置」をはじめ、「中央締結ブレーキディスク」「地震ブレーキ」「台車振動検知システム」などを採用し、安全性や信頼性をさらに高めたという。外観はN700系とほぼ同じだが、奇数号車の車体側面に、「A」にちなんだデザインの車両シンボルマークを配置している。車内は座席モケットのデザインが変更され、シートのクッション素材も100%リサイクル可能なポリエステルに。これまでグリーン車のみだった新型吸音床構造が、普通車にも導入された。
N700Aは2013年2月8日より東海道新幹線にて運転開始。3月16日のダイヤ改正より山陽新幹線でも運転される。JR東海は2013年度末までにN700Aを13編成投入予定で、JR西日本も2013年12月頃、N700A(N700系4000番台)を1編成投入するとのことだ。