呉線の快速「安芸路ライナー」に使用される「瀬戸内色」(クリーム地に青帯)の103系D02編成。広島エリアの103系も近年は数を減らしており、現在は呉線などがおもな活躍の場となっている。なお、写真は今年2月に撮影したもので、D02編成はその後、濃黄色の単色塗装に変更されたらしい。

車両情報

JR西日本 103系

基本情報

国鉄時代の1963(昭和38)年から製造が始まった直流通勤形電車。約20年間で3,500両近く新造され、三大都市圏(首都圏・近畿圏・中京圏)の通勤路線をはじめ、東北地方の仙石線、九州の筑肥線などにも車両が投入された。前面非貫通、切妻形車体の4扉車というのが標準的なデザインとされるが、製造年や投入された線区などによってデザインや仕様に差異があり、地下鉄との相互直通運転のために貫通扉を備えた編成も存在する。

1987年のJRグループ発足以降も活躍を続けており、JR西日本では京阪神近郊の通勤路線だけでなく、播但線や加古川線、呉線などでも使用されている。しかし、近年はJR各社で車両の置換えが進んでおり、JR東日本とJR東海からはすでに全車引退。車両数もかつての10分の1程度にまで減少しているという。