西鉄貝塚線を走る313形(2012年10月撮影)

初代「湘南電車」国鉄80系の登場(1949年)以降、「湘南顔」と呼ばれる2枚窓の前面スタイルが大流行し、全国の国鉄・私鉄でも「湘南顔」の車両が活躍したという。現在、西鉄貝塚線に在籍する313形も、80系電車の前面スタイルを受け継いだ車両のひとつ。デビューから60年以上が経過し、大手私鉄で最古参の車両とされている。

車両情報

西日本鉄道 313形

基本情報

313形は1952(昭和27)年に導入された車両。片側3ドアで、車内はオールロングシート。当初は大牟田線(現・天神大牟田線)を中心に活躍したが、1977年度から宮地岳線(現・貝塚線)へ転籍。その際、台車取替えなどの工事が実施されている。宮地岳線一部区間廃止などにともない313形の廃車も進み、現在は315編成(315・365の2両編成)が残るのみ。