787系に続き、JR九州に導入された"水戸岡デザイン"の特急用車両、883系。ロボットのような個性的な顔立ち、動物の耳を思わせるヘッドレストが付いた座席など、遊び心にあふれたデザインが魅力だ。2005年以降、ブルーメタリックの車体にリニューアルされ、以前と比べてだいぶ落ち着いた雰囲気になった。

ユニークなデザインの883系による特急「ソニック」

列車情報

JR九州 883系

基本情報

水戸岡鋭治氏主宰のドーンデザイン研究所が車両デザインを担当した車両で、1995年4月に特急「ソニックにちりん」として運転開始。1997年3月のダイヤ改正以降、「ソニック」に列車名が変更された。外観および車内のユニークなデザインはデビュー当初から話題となり、787系に続いて国際的な鉄道デザイン賞「ブルネル賞」(長距離旅客列車部門)と鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞している。

883系はカーブの多い日豊本線を走行するため、制御振り子式車両となっているのが特徴。曲線区間でかかる遠心力を軽減し、スピードと乗り心地を両立させている。2005年からは車両のリニューアルも行われ、ブルーメタリックの車体に。客室も改装されている。現在、特急「ソニック」のうち博多~大分間19往復、博多~佐伯間1往復、博多~柳ヶ浦間1往復で同車両が使用され、7両編成で運行されている。