引退前の2012年2月に撮影した新幹線300系

約20年前、初代「のぞみ」車両として華々しくデビューした新幹線300系。ほんの数年前まで、東海道新幹線の東京駅周辺でも当たり前のように見られた車両だが、N700系のデビュー以降、あっという間に淘汰が進み、2012年3月にラストランを迎えた。早いもので、引退から1年半以上が経過してしまっている。

車両情報

新幹線 300系

基本情報

300系はJR発足後、初めてデビューした新幹線車両で、営業運転開始は1992(平成4)年。「のぞみ」として運行され、最高速度は270km/h、東京~大阪間を約2時間30分で結び、東海道新幹線のスピードアップに貢献した。1993年から山陽新幹線区間へ乗入れ開始。同年には鉄道友の会ローレル賞に選定された。

その後、1999年に登場した700系とともに、東海道新幹線の全列車270km/h化を実現したが、2007年度以降、N700系の集中投入で300系は置換えの対象に。2012年春をもって引退が決まり、3月16日に東海道新幹線・山陽新幹線でそれぞれ最終運転が行われた。