直流特急形電車383系を使用するL特急「(ワイドビュー)しなの」。大半の列車が名古屋~長野間の運転だが、9・16号の1往復のみ、大阪駅まで乗り入れる。JR西日本・JR東海・JR東日本の3社をまたいで走行し、大阪~長野間の営業キロは441.2km。現在、在来線の昼行特急(定期列車)において最も長い距離を走る列車だという。
車両情報
JR東海 383系
基本情報
急勾配や曲線の多い中央本線を走る特急「しなの」用車両として、1994年に登場。車体は軽量ステンレス構造(先頭部鋼製)で、制御付振子や自己操舵機構の導入により、曲線通過時の乗り心地が向上。スピードアップも実現した。最高速度は時速130km。1996年には、鉄道友の会ローレル賞に選定されている。
383系を使用するL特急「(ワイドビュー)しなの」は6両編成が基本だが、増結されて8両編成または10両編成で運行されることも。基本編成の長野側先頭車(クロ383形基本番台)は非貫通タイプで、その他の先頭車は貫通扉が設置されている。