近鉄内部・八王子線の260系。パステルカラーと凸凹の編成でかなり目立つ

近鉄内部・八王子線は、全国でも珍しいナローゲージ(特殊狭軌)の鉄道路線。近鉄四日市駅を起点に、パステルカラーのかわいらしい電車が行き来する同路線も、利用客の減少と毎年3億円弱という赤字を理由に、BRT(バス高速輸送システム)への転換が提案されている。近鉄によれば、今年夏が方向性決定の期限になるという。

車両情報

近畿日本鉄道 260系

基本情報

特殊狭軌(軌間762mm)という特色を持つ近鉄内部・八王子線用に投入された車両で、1982(昭和57)年から運転開始。260形(制御電動車)5両、160形(制御付随車)3両が製造されたほか、在来車の一部で改造工事が行われ、編成に組み込まれた。現在は5編成14両(3両編成が4編成、2両編成が1編成)の車両群になっているという。

当初は近鉄標準のマルーンをベースに、車体前面や側面の出入口部分などにオレンジを取り入れた塗装が特徴だったが、2004年以降、パステルカラーの塗装へ順次変更された。車両ごとに異なるカラーが採用されている。