JR大和路線の201系。おもに普通列車に使用される

かつて中央線快速などでおなじみだった通勤形電車201系。東京近郊の路線から姿を消して久しいが、大阪近郊ではいまも現役で活躍中。大阪環状線を中心にオレンジ色の201系が走るほか、JR大和路線(関西本線)やおおさか東線では、ウグイス色に白帯(車体前面のみ)の201系も登場している。

車両情報

JR西日本 201系

基本情報

201系は国鉄時代の1979(昭和54)年に開発された直流通勤形電車。中央線快速に試作車が投入された後、1981年から量産車が製造され、首都圏の中央線快速と中央・総武緩行線のほか、京阪神の通勤路線にも同車両が投入されたという。サイリスタを使用した電機子チョッパ制御を採用し、電力回生ブレーキを実現して省エネルギー化を図った。制御系の無接点化などにより、メンテナンスフリーにも大きく貢献したとされる。

長く中央線快速の顔として活躍したが、E233系への置換えにともない、2010年までに引退。JR東日本で最後まで残った京葉線の車両も、2011年6月までに引退した。一方、JR西日本では現在も大阪環状線や桜島線(JRゆめ咲線)、関西本線(JR大和路線)などで活躍中。2008年に開業したおおさか東線でも主力車両となっている。