近鉄名古屋線・山田線の急行用の主力車両である近鉄5200系。片側3ドアで転換クロスシートを採用するなど、近鉄の一般車両の中では異色の存在といえる。この「片側3ドア・転換クロスシート」はその後、近鉄ではなくJR西日本やJR東海、JR九州で新造された近郊形車両に受け継がれることになった。
車両情報
近畿日本鉄道 5200系
基本情報
急行兼団体用車両として1988年より製造された。近鉄の一般車両では数少ない片側3ドアの車両で、快適性を追求し、車内はすべて自動転換クロスシートとされた。出入台の両側の間仕切に折りたたみシートを設けるなど、団体列車での使用も考慮されているという。2007年頃より車体更新が実施され、内装が一新された。おもに近鉄名古屋駅発着で松阪・宇治山田方面を結ぶ急行のほか、大阪線の準急・普通などに使用されている。