東京近郊を走る211系も、いまや貴重な存在に

高崎線の上野行普通列車824Mに使用される、2階建てグリーン車を2両連結した211系。つい最近まで、高崎線や宇都宮線で当たり前に見られた風景だが、3月16日のダイヤ改正で211系を使用する列車は激減。いつ姿を消してもおかしくない状況になっている。

列車情報

JR東日本 211系

基本情報

国鉄時代末期の1986年、国鉄近郊形電車113系・115系の後継車としてデビュー。JR東日本においては東海道線、高崎線、宇都宮線を中心に活躍し、2階建てグリーン車も連結された。2006年から一部の編成が房総地区の各路線にも転用された。

東海道線、高崎線、宇都宮線では、2014年度に予定される東北縦貫線開業に向けてE233系の増備が進み、211系は置換えの対象に。2013年3月16日のダイヤ改正以降、高崎線に4往復が残るのみとなった。房総地区の211系もすべて209系に置き換えられている。一方、JR東日本長野支社管内では、新たに211系による列車の運行が開始された。