夕暮れ間近の山陽本線で、115系H01編成に遭遇した。4両編成のうち先頭車2両(クハ111-811・クハ111-812)はかつて113系800番台だったという異色の編成。前照灯も大型の白熱灯だった頃の台座を残したまま、小型のシールドビームへ改造されており、一般的な115系とは異なる独特な形状となっている。
列車情報
JR西日本 115系
基本情報
115系は国鉄時代の1963(昭和38)年、113系に山岳路線対応のブレーキを搭載した直流近郊形電車として登場。1983年まで20年間にわたり、設計変更などを重ねながら1,921両が製造された。その後も車両の短編成化などで多くの改造車が生まれ、地域ごとにオリジナルの車体カラーも採用したため、バラエティに富んだ形式となっている。
本州内の直流電化区間で活躍し、現在もJR東日本・JR西日本の多くの路線で主力車両として活躍中。しかし車両の老朽化や新型車両の投入などで数を減らしており、JR東海が所有していた車両はすでに全車引退した。現在は900両程度が残存しているとのこと。