呉線を走る113系P12編成。濃黄色1色の塗装となった

かつては首都圏の東海道線や横須賀線、房総方面の各路線などで見られた直流近郊形電車113系だが、近年は急激にその数を減らしている。ただし、広島地区では呉線を中心に現在も活躍を続けており、通称「カフェオレ」と呼ばれるカラーの編成のほか、瀬戸内地区で塗装変更が進む濃黄色の単色塗装となった編成も存在する。

列車情報

JR西日本 113系

基本情報

113系は国鉄時代の1963(昭和38)年より製造された直流近郊形電車。先行して導入された111系を設計のベースとしており、車体は片側3ドア、車内はセミクロスシート。約30年間にわたり約3,000両近く製造されたという。

最盛期には本州の平坦な電化路線を中心に、「湘南色」(オレンジとグリーン)、「スカ色」(青とクリーム)、「阪和色」(ライトグレーにスカイブルーの帯)など多彩な編成が活躍していた。JRに引き継がれて以降、とくに近年は車両置換えにともなう定期運用離脱が相次ぎ、車両数も激減。現在はJR西日本とJR四国に残るのみとなっている。