子供が鉄ちゃんになってからというもの、駅のホームの端っこでカメラを持っている人たちが数人集まっていると、どんな車両が来るのか気になって仕方がない。ネット上のニュースでも、ダイヤ改正や引退する列車のネタにはスルーすることができなくなりつつあり、決して詳しくないながらも一応目を通してしまう。
地理も一緒に学べる
鉄ちゃん息子が4歳の時に、鉄道と絡めて日本の地理を勉強してみようと思い、浴室に貼れる日本地図を買った。1,000円もしなかったが、部屋に転がっているおもちゃよりも遥(はる)かな活躍ぶりで、名古屋や大阪がどこにあるのか、アンパンマン電車はどこを走っているのか、E7系新幹線がどこまでいくのかなど、その都度地図をもとに知ることを楽しんでいる。
もちろん、鉄道のことは風呂場だけでなく、本も何冊か購入した。鉄道が出てくるもので初めての絵本は、『がたんごとんがたんごとん』(福音館)で、「のせてくださーい」という客を乗せてあげる黒い汽車が主人公の短い話だ。何度も読んだお気に入りの絵本だったので、自分で読めるようになった絵本としてもこれが初めの方だった。
図書館には鉄道が出てくる絵本や図鑑がたくさんあって、ブルートレインや機関車が出てくる話など、ちょっと昔の鉄道絵本を楽しめる。ただ、図鑑は数年前のものが多く、最新の車両が載っていなかったり今の主力車両と形が違っていたりする場合があるので、図鑑は本屋で1冊購入した。
本を買う時は発行年に注意
本屋には何種類もの鉄道の図鑑がある。選ぶ時には見やすさはもちろんのこと、発行年と最新の車両が乗っているかどうか、子供のお気に入りの車両が掲載されているかどうかをチェックすると良いだろう。
鉄ちゃんたちが大好きな鉄道が載っている本を通して、読書が好きになるといいなと思っているママは多いのではないだろうか。インターネットで何でも写真や動画をサッと探せる時代だが、本から文字に興味を持ち、ひらがなもカタカナも、そして駅名や地名から漢字も自然と覚えてくれているので、ママになったいま、本の良さも改めて感じている。加えて、子供の吸収のはやさには驚かされるばかりだ。
専門誌の付録に感謝!
また、鉄道専門誌もこれまで数冊買った。「読めないでしょ」と思いながらも、通勤電車や新幹線など、特集で興味がありそうなものを選んでまず1冊与えてみたところ、とにかく写真を見ていた。専門誌は写真と文字がぎっちりと詰まった情報量の多い雑誌のため、本文を読んでと言われると内容が複雑でなかなか辛いものがあるが、キャプション(写真の説明文で短い)は繰り返し読んであげられる。
特集で選ぶほか、カレンダーやポスターなどの付録に注目して買うと良いだろう。我が家では、当時ちょうどデビュー間近だった「E5系新幹線はやぶさ」の付録ポスターをトイレに貼って、トイレトレーニングを乗り切ったので、はやぶさのカッコ良さにはとても感謝している。
筆者プロフィール : 齋藤 むつみ
ロードバイクやトライアスロンなどをメインに執筆する、フリーライター&編集者。趣味はサイクリングとフットサルだったが、鉄ちゃんになった息子に影響されて、電車ウォッチング&電車旅行が加わった。