富山県のライバルはどの都道府県なのか、ランキングで紹介します。富山県といえば「天然のいけす」と称される富山湾の海の幸。ぶり、ほたるいか、白えびなどが富山県産のシャリで提供される富山湾鮨は、一度は食べてみたいもの。
戦後最大の電源開発工事として歴史に残る黒部ダムなど、人気の観光地もあります。本記事ではアンケート調査をもとに富山県のライバル県をランキングにまとめました。
富山県のライバル県ランキング
富山県のライバルがどの都道府県なのか、上の質問で「あると思う」と答えた方に聞きました。結果をまとめると以下のようなランキングに。
- 1位 石川県(40.2%)
- 2位 福井県(18.5%)
- 3位 新潟県(9.8%)
- 4位 北海道(3.8%)
- 5位 岩手県(2.2%)
- 5位 秋田県(2.2%)
- 5位 山梨県(2.2%)
- 5位 岐阜県(2.2%)
ここからは、ランクインした都道府県の概要と、なぜライバルだと思うのかについて寄せられたコメントをご紹介します。
1位 石川県(40.2%)
富山県のライバル県ランキング、1位は「石川県」でした。北陸地方の4県のなかでも圧倒的に多くの票を集める結果に。
加賀百万石の城下町・金沢をもち、金箔や加賀友禅、九谷焼などの雅な伝統工芸が息づく石川県。最も有名な観光地のひとつが、日本三名園に数えられる兼六園です。江戸時代、加賀藩主の前田氏によってつくられた大名庭園で、回遊式の園内で桜や梅、松の木などの見事な眺望を楽しむことができます。
富山県とは、富山湾という豊かな海を共有しています。ぶりやさば、かに、甘えびなどがとれ、能登半島の七尾湾ではのりやかきの養殖も盛んです。米作りも行われており、雪のシーズン到来の前に刈り取る早場米の産地となっています。
ライバルだと思う理由
- 「隣の県だし、北陸新幹線が開通してから観光で競っているイメージ」(39歳男性)
- 「お互いに海の幸が豊富で、美しい自然も多いから」(54歳男性)
- 「富山、石川、福井の3県はライバル関係にあると思うので」(51歳女性)
- 「どちらも空気が澄み切っている感じがする。近隣だからお互いに行き来しやすい」(61歳女性)
2位 福井県(18.5%)
2位は「福井県」でした。恐竜の化石が日本で一番多く見つかっていることから、「恐竜王国」とも呼ばれている福井県。2024年には北陸新幹線が福井県敦賀まで延伸し、東京駅から直行することが可能になりました。玄関口である福井駅周辺には恐竜のオブジェがいたるところに。
石川県に近い日本海沿岸には、世界的にもめずらしい見事な「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」が見られる東尋坊(とうじんぼう)があり、福井観光では外せないスポット。また、日本各地から修行僧が集まって厳しい禅の修行を積む永平寺も。福井グルメではソースカツ丼や越前おろしそば、水ようかんなどが代表的です。
ライバルだと思う理由
- 「北陸3県という言葉で、どうしても比べられるのでは」(49歳女性)
- 「富山県と福井県が、お互いに『うちが石川県の次だ』とライバル視していそう」(62歳男性)
- 「東尋坊や永平寺、恐竜博物館など見どころが多いので」(69歳男性)
3位 新潟県(9.8%)
3位は「新潟県」でした。富山県と同じ北陸地方に数えられることもある、新潟県。富山湾から続く豊かな海が広がっており、いか、ぶり、ひらめ、えび、かになど多彩な魚種が揚がります。特に冬場にとれる寒ぶりは脂ののりが抜群で、刺し身やぶりしゃぶなどで楽しまれます。
そして新潟県といえば、日本有数の米どころ。日本一の長さを誇る信濃川の下流・越後平野では「コシヒカリ」などの品種が栽培され、その収穫量も全国1位。日本酒の製造も盛んです。観光では越後湯沢に代表されるスキー場や温泉地があり、長岡の花火大会は日本三大花火のひとつに数えられています。
ライバルだと思う理由
- 「テレビのバラエティー番組で、よく富山県のライバルとして組まれているから」(29歳男性)
- 「広さなどはかなり違うが、なんとなく風景や海産物が似ている印象」(62歳男性)
- 「海の幸が豊富、美味しいお酒がある、有名な観光地があるなどの理由から」(71歳男性)
4位 北海道(3.8%)
4位は「北海道」でした。「都道府県魅力度ランキング」では常に1位をキープし、日本各地からライバル視されることが多い北海道。東日本最大の歓楽街・すすきのを擁し、函館、富良野、釧路、旭川など大自然と触れ合える観光地が充実しています。
観光地としての魅力は、もちろんグルメにも。太平洋、日本海、オホーツク海から揚がる海の幸は鮭、いくら、ほっけ、にしん、かに、ほたて、うになどと豊富で、海鮮丼はもちろん、石狩鍋やちゃんちゃん焼きなどが人気。また、広大な農地ではじゃがいもや玉ねぎなどが栽培され、冷涼な気候から乳製品の一大産地でもあります。
ライバルだと思う理由
- 「富山県にはかにやブラックラーメンがあり、北海道も海鮮やラーメンが有名だから」(51歳女性)
- 「同じ雪国であり、いい温泉があるので」(41歳男性)
5位 岩手県(2.2%)
富山県のライバル県ランキング、5位は「岩手県」でした。北海道に次ぎ、全国で2番目に面積の広い岩手県。宮沢賢治の出身地であり、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」では北三陸地方が取り上げられ、注目を集めました。海沿いを走る北三陸鉄道は東日本大震災の復興のシンボルにも。
太平洋側に続くリアス海岸は世界有数の漁場です。大船渡、釜石、久慈などの魚市場が並び、新鮮な海の幸が食べられると人気。一方、内陸の盆地では米作りや畜産業が盛んに行われ、バターなどの乳製品でおなじみの小岩井農場も。岩手県はいわば日本の食料基地のような役割りを担っています。
5位 秋田県(2.2%)
5位には「秋田県」も入りました。奥羽山脈や出羽山地など、山がちな地形が特徴の秋田県。日本海にせり出した男鹿半島には、国の事業で湖を埋め立てて誕生した大潟村があり、人気の米「あきたこまち」の一大産地となっています。県南部の地域ではりんごの栽培も盛んです。
富山県と同様に日本海に面する秋田県では、鯛やまぐろ、クロムツなどの魚種が水揚げされますが、なかでも有名なのはハタハタ。冬の限られた時期にだけ揚がる魚で焼いたり煮たりするほか、発酵させて「しょっつる」という調味料にも。縁起の良い魚として、秋田県の正月に欠かせない魚となっています。
5位 山梨県(2.2%)
5位には「山梨県」も入りました。富山県の南側、長野県をまたいだところに位置する山梨県。海のない内陸県で、県土の約8割に森林が広がっています。世界遺産の富士山をはじめ、絶景が楽しめる富士五湖、南アルプスや八ヶ岳などの山々、開放感ある温泉など、都心のオアシスとして人気の県です。
盆地特有の気候を生かして、果物栽培も盛んです。桃やぶどう、さくらんぼなどが栽培されており、なかでも桃とぶどうの生産量は全国1位。ワイナリーの数も日本一を誇っています。果物狩りが楽しめる観光農園も充実。
5位 岐阜県(2.2%)
5位には「岐阜県」も入りました。富山県とは北部で接している岐阜県。県境近くにある白川郷の合掌造り集落は世界遺産に登録されています。織田信長が居住した岐阜城や、天下分け目の戦いで知られる関ケ原など、歴史上の大舞台となった地でもあります。
岐阜市内には3本の川が流れ込んでおり、そのなかの長良川は日本三大清流のひとつに数えられる清流。鮎の産地でもあり、伝統芸能の鵜飼いは夏の風物詩として多くの観光客を呼んでいます。岐阜県グルメとしては、飛騨牛、鶏ちゃん、高山ラーメンなどが有名です。
ライバルだと思う理由
「合掌造り集落は、富山県の五箇山とともに世界遺産になっているので」(74歳男性)
富山県のライバルは約4割が「石川県」と回答
富山県のライバル県ランキングをご紹介しました。「石川県」は約4割の票を集めて圧倒的な1位となり、2位には同じ北陸地方の「福井県」、3位には北陸地方に数えられることもある「新潟県」という結果になりました。
4位にはライバル県ランキングの常連である「北海道」が入り、5位には東北地方と、富山県周辺の県が合計で4県ランクインしました。どの県も農業や漁業が盛んであるほか、自然豊かな景勝地が充実しているところなどが共通しています。
ライバルと思う視点は人によってさまざま。あなたも出身地や今住んでいる地域にライバルがいるとすればどこなのか、考えてみませんか。
調査時期: 2024年11月1日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計302人(男性: 222人、女性: 80人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート