かつて東急東横線を走る8000系でも見られた「歌舞伎塗装」は、車体前面の赤・黒のラインが歌舞伎の隈取のように見えることから呼ばれるようになったとか。現在は池上線・東急多摩川線を走る7700系の一部編成に見られるのみとなった。

「歌舞伎塗装」の7700系。東急多摩川線蒲田行の電車

赤帯の7700系。かつて4両編成で目蒲線を走っていた

7700系はかつて東急各路線で活躍し、地下鉄日比谷線にも乗り入れた7000系を改造・改番した車両。2000年まで目蒲線(現在は目黒線・東急多摩川線に分割)を中心に運用され、1990年代に一部編成が池上線へ転用された際、「歌舞伎塗装」が採用された。ちなみに2010年まで、1000系に似た前面デザインの7700系も走っていたという。