一人暮らしで意外とかかるのが「食費」。意識しないと想像以上に食費が膨らみ、家計が苦しくなることも……。一人暮らしの食費をおさえるには、どうすればいいのだろうか。

今回は、マイナビニュース会員のうち、東京(東京近郊含む)で一人暮らしする働く395人に「食費」に関する調査を実施。食費をおさえるための工夫などを聞いてみた。

Q. 一人暮らしの食費(月額)は平均でいくらくらいかかっていますか?

  • 「一人暮らしの食費(月額)は平均でいくらくらいかかっていますか?」

1位 1万5,000円以上2万円未満 18.5%
2位 2万5,000円以上3万円未満 13.9%
3位 1万円以上1万5,000円未満 12.4%
4位 2万円以上2万5,000円未満 11.1%
5位 3万円以上3万5,000円未満 10.9%

Q. 食費が高くなるときにはどんな要因がありますか。具体的に教えてください。(自由回答)

外食が多い

・「忙しくて自炊できなくて外食が続くと多くなる」(45歳女性/東京都/IT関連技術職)
・「料理ができないので外食になる」(33歳男性/埼玉県/技能工・運輸・設備関連)
・「外食中心だとやはり高くつく」(55歳男性/千葉県/IT関連技術職)
・「高級ランチとディナーを繰り返す」(39歳女性/東京都/技能工・運輸・設備関連)
・「付き合いで外で食べないといけない機会が増えてしまうこと」(43歳男性/東京都/専門サービス関連)

飲み会が続いたとき

・「飲み会が多い月」(42歳男性/神奈川県/その他・専業主婦等)
・「行きたくもない飲み会に行かなければいけないとき」(34歳男性/東京都/営業関連)
・「飲み会が続き、かつ友人が泊まりに来たとき」(61歳男性/埼玉県/技能工・運輸・設備関連)
・「やはり、給料が入ると飲み会に行ってしまうので、これが高くつく。飲み癖が付くと、貯金も底をつきかねないので、ぜひ控えるようにしたい」(67歳男性/埼玉県/建築・土木関連技術職)

コンビニでつい買ってしまう

・「コンビニでの買い物が多い」(45歳男性/埼玉県/事務・企画・経営関連)
・「コンビニばかり利用する」(39歳男性/東京都/専門サービス関連)
・「忙しすぎて自炊できずにコンビニ購入が増えたとき」(45歳男性/埼玉県/営業関連)
・「帰りが遅く作るのが面倒でコンビニ弁当を買ってしまうとき」(39歳男性/東京都/その他・専業主婦等)

おごることが多い

・「部下におごるとき」(46歳男性/東京都/その他・専業主婦等)
・「おごるのが続いたとき」(53歳男性/神奈川県/IT関連技術職)

野菜価格の高騰

・「野菜が高くなったとき」(34歳男性/東京都/販売・サービス関連)
・「野菜の高騰が響く」(60歳男性/神奈川県/営業関連)

Q. 食費をおさえる工夫を教えてください。(自由回答)

できるかぎり自炊する

・「なるべく自炊生活をすることです」(37歳男性/千葉県/営業関連)
・「野菜中心の自炊」(60歳男性/東京都/事務・企画・経営関連)
・「とにかく、外食せずに自炊する」(32歳男性/東京都/その他技術職)
・「できるときはなるべく自炊する」(53歳男性/東京都/クリエイティブ関連)

スーパーの特売や見切り品を狙う

・「食材はできるだけスーパーの特売品を利用する」(45歳女性/東京都/事務・企画・経営関連)
・「スーパーで安売り特売品を買う」(45歳男性/埼玉県/営業関連)
・「スーパーの半額シールが貼られたあとに買う」(38歳男性/神奈川県/IT関連技術職)
・「スーパーのチラシの日替わり商品とか、夕方から始まる割り引き商品を買う」(57歳男性/埼玉県/販売・サービス関連)

コンビニは利用しない

・「コンビニに立ち寄らないこと」(49歳女性/東京都/営業関連)
・「コンビニは利用せず、スーパーマーケットを使用し、かつ、自炊する」(39歳男性/埼玉県/事務・企画・経営関連)
・「コンビニ利用をしない」(56歳男性/埼玉県/メカトロ関連技術職)

まとめ買いをする

・「インターネット通販でまとめ買い」(55歳男性/東京都/専門サービス関連)
・「安売り時に大量購入」(41歳男性/神奈川県/営業関連)
・「日持ちするものは安い時にまとめ買いする、価格が高騰していない食材を選ぶ」(34歳男性/神奈川県/公共サービス関連)
・「インスタント食品をまとめ買いしておく」(55歳男性/神奈川県/営業関連)

食べないor回数を減らす

・「1日2食」(36歳男性/東京都/事務・企画・経営関連)
・「食事回数を減らす」(55歳男性/東京都/メカトロ関連技術職)
・「3回の食事の回数を減らし、抜く」(38歳男性/埼玉県/事務・企画・経営関連)
・「断食」(28歳男性/埼玉県/販売・サービス関連)

飲み会は避ける

・「飲み会に参加しない」(61歳男性/東京都/その他技術職)
・「飲み会は、なるべくパスすることかな」(64歳男性/千葉県/事務・企画・経営関連)
・「会社の年中行事に参加しないように逃げる」(40歳男性/神奈川県/IT関連技術職)

その他

・「男子におごらせて支払いをミニマムにする」(39歳女性/東京都/技能工・運輸・設備関連)
・「同じものを2日に分けて食べる」(35歳男性/東京都/専門サービス関連)
・「肉を見ない」(50歳男性/東京都/クリエイティブ関連)
・「豆腐のみのおかず」(50歳男性/神奈川県/販売・サービス関連)

総評

一人暮らしの1カ月の食費として、最も回答が多かったのは「1万5,000円以上2万円未満」(18.5%)だった。1万5,000円だった場合、1カ月(31日)で割ると1日あたりの食費は500円未満。約2万円でも1日600円ちょっとのため、比較的安く抑えられていることがわかる。

2番目に多かったのは「2万5,000円以上3万円未満」(13.9%)で、「1万円以上1万5,000円未満」(12.4%)、「2万円以上2万5,000円未満」(11.1%)と続いた。

食費が高くなる要因としては「外食が多い」という点があげられた。仕事が忙しいとなかなか自炊ができず、外食ばかりになってしまうようだ。「飲み会」をあげた人も多かった。会社の飲み会など"半強制的"なものもあり、参加せざるを得ないそう。とりわけ4月は、お花見や歓迎会などで飲み会が増えるため、節約が難しい季節かもしれない。

「コンビニでの買い物」をあげた人もいた。仕事帰りや、ちょっとお腹が空いた時など、ついつい立ち寄りたくなるコンビニだが、日々の"ちょこちょこ買い"が意外と大きな出費になることも。この他にも「食べる量が多い」「食材にこだわりすぎる」「スイーツの買いすぎ」といった原因があげられた。

食費を抑える工夫としては「自炊」をあげた人が多く、「可能な限り自炊をし、外食を減らすことが一番」という意見が寄せられた。仕事が忙しいとなかなか難しいかもしれないが、作り置き、ご飯を冷凍保存するなどの工夫をしているそうだ。食材の購入もコンビニではなくスーパーを利用し、特売や、閉店間際の半額セールなどを狙うそう。価格が安い旬の野菜や冷凍商品を利用するという声も。食材を無駄にしないため、1週間の献立をしっかり考えておくことも節約のポイントのようだ。

さらに「ペットボトルを持ち歩く」「気の乗らない飲み会には参加しない」「空腹時には買い物しない」といった様々なアドバイスが寄せられた。食費にお悩みの方は、参考にしてみてはいかがだろうか。

調査時期: 2019年3月3日~3月23日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 395名(東京(東京近郊含む)で一人暮らしする働く人限定)
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません