アイドルグループ・V6の井ノ原快彦が主演するテレビ朝日系ドラマ『特捜9』(毎週水曜21:00~)。ドラマにレギュラー出演する6人(原沙知絵、山田裕貴、吹越満、田口浩正、津田寛治、羽田美智子)にリレーインタビューしていく。第3回は、特捜班の刑事・青柳靖を演じる吹越満だ。
――今作から『9係』から『特捜9』へと生まれ変わりました。ここまでの撮影を振り返ってのご感想をお聞かせください。
上手くいくのかなと、正直まったく不安がなかったわけではないですが、振り返ってみると楽しかったですね。新藤(山田裕貴)と班長(寺尾聰)が新しい仲間として加わりましたが、溶け込むのが早かったですね。
――班長を演じる寺尾さんの印象はいかがですか。
登場人物としてのキャラクターでいうと、渡瀬(恒彦)さんが加納倫太郎を演じていた頃と大きくは違わないんですよ。つまり距離があって、一見役に立っているのか、立っていないのか分からないけど、要所要所で真実突いてくるし、こっちを自由にさせてくれるという。そういった意味では大きく変わらないと思いますね。
――役柄以外での寺尾さんはどういった方なんですか。
寺尾さん自身はすごくお茶目と言いますか、プライベートもそうなんでしょうけど、良い意味で男が憧れる不良っぽさがあると思います。多分、それが寺尾さん演じる宗方朔太郎というキャラクターに活かされているだろうし、現場の雰囲気にも現れていますね。
――今作では井ノ原快彦さん演じる浅輪直樹が主任になりましたね。
主任になったということもそうなんですが、新藤という部下が現れたのが大きいと思います。俺らはこれまでにも部下にイノッチがいて、上司もいてと大きくは変わらないんですけど、新藤が来たことでイノッチが変わってくれるから、それを見る目線としてこちらも自然に変化していったのかなと思います。
――ドラマでは吹越さん演じる青柳と他の刑事との掛け合いも印象的です。
でも、別に俺らも面白いと思ってやってることばかりではないんですよ。良い意味での違和感が出てくれて、それが偶然面白くなっているところもあればいいなと。いわゆる刑事ドラマとして見ていたら、「そんなのやる人たちいないよね、いらねえよ」って言われることをスタッフ一丸になってやり続けていたいです。他のスタッフではそういったことできないですよ。
――それは12年にわたって築き上げた信頼関係がなせることなんですね。
そうですね、そう思います。
――最後に視聴者の方々へ今後の見どころをお聞かせください。
逆に皆さんはどこを楽しみにしているんだろう。逆にお聞きしたいです(笑)。挙げるなら、いつもバラバラに捜査して、協力し合っているのか反目しあっているのか分からない、絶対仲良いわけではないんだけど上手くいってるというチームワークですかね。たぶん青柳と矢沢(田口浩正)もそんなに仲良いわけではないと思っていますしね。