玄関の覗き穴が……ない!? その時、私は全裸だった。え、これ、見られてる――ちょっとしたきっかけで向けられる「他人による執着」は、幽霊よりなによりも怖い。『扉の向こうに誰かいる。男たちがずっと私を監視しています』(ちなきち/KADOKAWA)より、一部を抜粋してご紹介します。
何日も前から穴が空いていたとすると、全裸でウキウキ過ごしていた姿を晒していたのかも!! そんな話を友人に愚痴まじりに聞いてもらっていると……――続きます。
(C)Chinakichi 2020
『扉の向こうに誰かいる。男たちがずっと私を監視しています』(ちなきち/KADOKAWA)
大学進学で単身上京した「ちな」の初めての一人暮らしの物件は、年季の入ったアパートの一室。大学デビューをして素敵な恋愛をすると意気込み、キラキラの新生活を夢見るちなにとっては、こんな部屋も自分だけの城。ある日、シャワーの後に裸で部屋をうろついていたところ、なんだか違和感を感じる。え、玄関の覗き穴が……!? 1人で過ごしているはずなのに、感じる視線。初めてできた彼氏の優しい笑顔の裏に感じる違和感。何気ない日常から一転、恐怖の日々が始まる。ちょっとしたきっかけで向けられる「他人による執着」は、幽霊よりなによりも怖い――。
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