元国税局職員さんきゅう倉田です。好きな動物は『ネコ』です(ネズミを捕まえるから)。
東京に来て9年。神奈川県横浜市から上京して、横浜ではエンカウントしなかったマルチ商法の人間に出くわすことがあります。彼らの対処法は義務教育では教わらなかったので、若かった頃のぼくはほいほいついてってしまった。後から、「あれ?勧誘されてる?」と気づいて、距離を取るわけですが、それでも彼らと過ごすことで失った時間(12時間くらい)は返ってこない。
彼らはどこからやってきて、どのように勧誘してくるのか、どんな特徴があるのか。東京にやってきた大学生、新社会人のためのマルチ商法を見抜くバイブル。
三省堂国語辞典を参考にすると、マルチ商法は、「商品の販売員となった人が、勧誘して他の販売員の払ったお金を自分の収入とすることができる販売法」です。たくさん勧誘して、その人たちがたくさんお金を払えば儲かるシステムです。最近ですと、「ネットワークビジネス」とも称されます。
類似の販売方法に「ねずみ講」があります。「入会者が、本部に送金すると同時に、新しい入会者を探して送金させることによってねずみ算式に会員が増えると、自分にたくさんのお金が戻ってくる詐欺」です。
昔、マルチ商法の人がねずみ講との違いを言っていました。「商品があるかないか、です」と。
ねずみ講は「無限連鎖講の防止に関する法律」に違反する犯罪で、行っている人は現在では滅多にいません。ぼくも出会ったことがありません。マルチ商法は、そのシステム事態に違法性がなく、やってる人はたくさんいます。
渋谷にも、フェイスブックの中にもたくさんいます。でも、一見して彼らだとはわからないので、その判定表を考えました。4つ以上当てはまったら、やっています。
□同性なのにお茶に誘ってくる
□勝手にもう一人呼ぶ
□Facebookの友達が多い
□シェアハウスに住んでいる
□ホームパーティに誘ってくる
□豊洲のイベントに誘ってくる
□LINEのホーム画面が集合写真
□仕事を聞くと「いろいろやってる」
□ロバート・キヨサキ著『金持ち父さん 貧乏父さん』を勧めてくる
□キャッシュフローゲームに誘ってくる
□目が死んでる
□無礼
同性なのにお茶に誘ってくる
マルチ商法の男性が、男性をお茶に誘うことがよくあります。お酒を飲みに行ったり、食事をしたりするのなら分かりますが、お茶に誘うのは一般的なことではないように思います。異性でも路上でナンパしたとき以外で、お茶に誘うことはないのではないでしょうか。甘いものや食事、酒に誘うのではなく、シンプルにお茶に誘ってきたら怪しんだほうが良いかもしれません。
お茶は、200円くらいでホットコーヒーが飲める店や、少しゆったりした水出しコーヒーの美味しい店が選ばれます。渋谷の水出しコーヒーのお店で勧誘しているのを良くみかけますが、18,9歳の男の子が「絶対儲かるよ。俺みたいに金持ちになれよ」と言いながら、持ち込んだペットボトルのコーヒーを飲んでいました。
勝手にもう一人呼ぶ
お茶をしていると、後からもうひとり来ることがあります。許可していないし、招いていいか確認もされていないのに、着席します。彼らは、目の前の勧誘者を勧誘した人、あるいは、彼らのグループの中で成功している人です。
「働かずに好きなことだけして生活している」と言い、海外に行ったときの写真を見せて、自慢話を聞かせてきます。
なお、勝手に来た人は、勧誘の前に名前を名乗らなければ、特定商取引法違反の可能性があります。
Facebookの友達が多い
彼らは、人との繋がりで生活しているので、フェイスブックの友達が多めです。そして、なんの感慨もない投稿なのに、「いいね」がたくさんついています。お互いにたくさん「いいね」をつけて、ネットワークを盛り上げています。
ああ、とても書ききれません。次回に続きます。
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