元国税職員さんきゅう倉田です。好きな 引き出物は「夫婦の写真がプリントされた納税証明書」です。
普段、何気なく受けているサービスや当然のように使っている製品でも、実は先人の叡智が詰まった素晴らしいものであることがあります。最近特に感じるのは、結婚式の引き出物です。
"もらった感"があってそれでいて重すぎないちょうどいい質量、バランスの良い複数の内容物、価格が推測できない不明瞭さ、あらゆる点で考え抜かれています。
引き出物の中身の構成は
引き出物の点数は、地域によって異なるようです。
豪奢な披露宴で有名な名古屋では、7点入っていることもあると聞きました。ぼくは都内での結婚式にしか参加したことがありませんが、3点から5点が一般的だと感じます。
パーティ構成は、カタログ、甘いもの、何かしらの物品が主流でしょうか。披露宴会場から出るときに、小さいお菓子をもらうこともあります。
昔は、夫婦の写真がプリントされた皿のように、参加者の気持ちに配慮しない引き出物もあったようですが、いままで20回くらい頂戴した引き出物で不満に思ったことは一度もありません。
それは、もらって嬉しいものだけでが入っていたこともありますが、1点でなく3点以上でパーティを組んでいることで、こちらの満足度を高めることができたからだと思います。
リスクを回避するパーティ構成
ポケモンをやっていれば小学生でも気づきます。ヒトカゲだけでは、いつか戦うことになるみずポケモン中心のカスミには勝てない。リスクを回避するために、さまざまな属性のポケモンを揃えなければなりません。
引き出物には、ほのおタイプやくさタイプ、ゴーストタイプまで揃っていて、どんなジムリーダー(引き出物にうるさい客)にも対応できるようになっています。
以前お弁当の話で書いたようにリスクを考えられない人は少なくありませんが、引き出物のバランスは完璧です。
しかし、数点の引き出物で、年齢層や嗜好も異なる参加者を満足させることができるのでしょうか。それを解決したのが、カタログギフトです。膨大な商品の中には必ず気に入るものがあるし、選ぶ楽しさも味わえます。
ソロでなくパーティを組むことを一般化し、さらにカタログギフトを導入した引き出物業界の方に敬意を評したいと思います。
若い人に人気らしい引き出物
パーティの構成も素晴らしいですが、そのメンバーの能力も秀逸です。若い人に人気の引き出物を調べてみました。
ブランド食器
高価だから自分では買わないけれど、もらうと嬉しいものとして人気のようです。ぼくも、焼き物のお皿やグラスをもらったら嬉しい。自分の結婚式では、リーデルのワイングラスとソムリエナイフをスタメンにしたいと考えています。
ボディケア用品
どれだけあっても困らないし、価格が高くても嵩張らないのが良いですね。良い製品なら女性は100%喜ぶし、不要な男性は異性に譲渡すれば良い。1つ入っているといいですね。
おしゃれな食品
普段買わないような少し高い食品もいいですね。新しい食品に興味のある人は多いと思います。新郎新婦の地元の名産などを配るのもいいかもしれません。地元の名産がシュールストレミングだったら嫌だけど。
タオル
一人暮らしをしているとタオルの有り難みがわかります。意外と高いんですよね。量販店で安いものを買うと毛が顔に付着して不快です。引き出物で今治タオルがもらえたら重畳。
「中年以上に人気の引き出物」も調べてみました。人気があるジャンルは若い人とほとんど変わらないようですが、「もらって困るもの」として「カタログギフト(理由)欲しいものがないから」とありました。 そういう人は、どんなものだったら満足するんでしょうか。
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