元国税職員さんきゅう倉田です。好きな還付は「消費税の還付」です。
前回、直接の取引を推奨しないなどと言いながら、直接の取引をする男、それがぼく。
ぼくの場合は、生まれた時のスキル振り分けで、「お笑い1 取引50 執筆30」にしたのでいいんです。上手に取引できるから。
さて、たくさんの大人とメールでやりとりをしていると、「お、これいいな」という文言と出会うことがあります。逆に、一見不要だなと思える丁寧な挨拶でも、それがあることによって正しい距離や礼節を維持できるとしみじみと思います。
ぼくが最も好きなメールの挨拶は「お忙しいところすみません」です。とても深い言葉で、相手への配慮が伝わるし、配慮していなくとも配慮している風に見えます。
これさえ文頭に添えておけば、その後の文章が多少乱雑でも、「こちらの忙しさを理解しているけれど、それを上回るくらい急いでおられるんだな」と思います。 ぼくはそれくらい単純な男なのです。
「お忙しいところすみません」のメリット
人は暇だと思われることを嫌います。
若い頃はなんとも思わなかったけど「今暇?」と聞くのは良くない。「今」の確認には「今何してるの?」が良いと思います(もっと良い案があれば投稿してくださいね)。
逆に、忙しいと思われると嬉しいものです。これはぼくが個人事業者だからかもしれません。
暇な個人事業者は仕事がないということだし、仕事はないのに友達がいないから暇であるということだし、時間の余裕があっても自己研鑽していないから暇だということなので、暇であって良いことなどない。
個人事業者として、あるいは芸人として上手くいっていれば、暇などあるはずがない。だから、反対に忙しいと思われると嬉しい。それが時候の挨拶のように、特段意味のないものであってもです。
「お忙しいところすみません」と添えれば、忙しい人は「よく分かってくれているな」、暇な人は「売れっ子だと思ってくれてるんだな」と感じます。
「お忙しいところすみません」の逆は「来てください」
暇だと思っていることがすぐに伝わる一言が、仕事の依頼と共に添えられる「弊社までお越しください」です。
弊社でしかできない仕事を除いて、一方的に突然不意に何の前振りもなく呼び立てるということは、こちらを軽視し暇だと思っているからです。
例え、軽んじていて、出向くのが嫌だったとしても、「場所はどちらにしましょうか。弊社の会議室が使えます」などとやりとりを増やすべきでしょう。あるいは、「お忙しいところすみません。弊社までお越しいただくことは可能でしょうか」とすれば、重畳です。
経験上、いきなり「来てください」と送ってきた方で、まともな人はひとりもいませんでした。そういう人は履歴書の賞罰のところに「来てくださいと軽々しく言った経験あり」と書いておいてほしいです。あるいは、特技の欄に「軽率な行動」と書かないといけない。
個人事業者は暇だと思われて良いことはない
もしあなたが、暇な方が仕事を頼まれやすいと考えたのならば、会社員になった方が良いと思います。忙しい事業者のところにこそ仕事はやってくるから、それが理解できない人は向いてない。
並んでいないラーメン屋より、並んでいるラーメン屋のラーメンを食べたくありませんか。ほとんどの人がわざわざ並んでまで食べたいはずです。依頼は忙しい人を好み、忙しい人でないと単価は上がりません。だから、暇だと思われて良いことはひとつもない。
もし暇であったとしても忙しいふりをした方が良いし、個人事業者になった時点でやることが無数にあるので暇なわけがない。もし、やることがなければ、お金を使って他者と会い、本を読み、 スキルを得て、何かで発信をすると出色すると思います。
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