元国税職員 さんきゅう倉田です。好きな売上は課税売上です。
新社会人の方は、そろそろ研修を終えて、現場に出ているのでしょうか。
ぼくは、公務員だったとき、4カ月弱の研修があったので、今の時期はまだ先輩も上司もいませんでした。ずっと座学で怒られることもない。たのしい日々だったのを覚えています。
配属になって1年目の頃は、お客さま扱いで大目に見てもらえました。しかし、2年目になると、毎日のように怒られます。ミスしてなくても怒られるし、こちらが正しくとも上司の無知が原因で怒られる。
ミスや怠慢で注意を受けるのは当然です。しかし、人前で感情的になるのは、社会人として、いや、人として未熟であることの証拠です。
当時の上司の存在があったからこそ、ぼくは他人に怒らないし、感情を昂らせないようになりました(記事やTwitterには書くけど)。
お金持ちは怒らない
仕事で(主に講演会で)たくさんのお金持ちと知り合います。稀にですが、親しくなって個人的にも合うようになります。そんなとき気づくのは、他人の悪口を言ったり、怒ったりしないということです。
お金持ちの中には、品のある2世の社長もいれば、成り上がりで不勉強な品のない社長もいます。後者の品のない社長でも、怒ることはしません。
怒らない理由は、ひとりひとり異なると思いますが、成功者のすることではない、お金が逃げる気がする、多くのことに怒りを感じなくなるくらい余裕がある、そんなところでしょうか。
ぼくも、隙間時間の有効活用ができるようになって(勉強中の学問のテキストを常に持ち歩いています)可処分所得が増えてきたために、怒りを感じる機会が減りました。
服が汚されたらまた買えばいいし、物を壊されてもまた買えばいい、会食で誰かがお金を払わなくても自分が払えばいいし、遅刻をされても空いた時間で勉強すればいい。不快に思う必要などないのです。
お金持ちが怒らないのは、あらゆる損害に容易に対応できるからかもしれません。
怒る上司は久しからずや
あなたのミスやゆっくりとした業務、無知に対し、上司が怒ることがあると思います。叱責を受けるのが苦痛になって、退職してしまう方もいるでしょう。それはとても残念なことですが、上司を変えることはできません。あなたの考え方を変えるしかない。上司が怒るのは、上司自身が精神的に未熟で、他人を怒るリスクが見えていないからです。
ぼくは、仕事相手に怒ったことがありません。メールが通常看過できる範囲を逸脱して返ってこない人もいるし、「高くないですか? 」と言ってくる無礼な社長もいる。中止になった連絡を失念していてぼくを誰もいない現場に行かせてしまった人もいます。
でも、怒らない。怒ったら、自分がミスをしたときに怒られてしまう。ミスは誰にでもあります。ぼくは怒られたくないし、怒りの感情もないので、誰にも怒りません。それに、他人の前で自分の感情をコントロールできないなんて、ビジネスマン失格です。
怠慢な人間に対しては、怒りの感情を示すことに一定の効果があると思いますが、ミスは怒っても予防できません。それは、上司もわかっているはずです。だから、自分の感情をコントロールできず、あなたに怒ってしまう人は、未熟な人間です。
自分が未熟であることを他人の前で明らかにするのは、ぬるい会社でほんのちょっぴり昇進した程度の人間だけです。あなたが怒られたことで深く傷ついているとしたら、そんな程度の低い人間に何か言われても気にしないでほしい。
環境が変わらなければ退職しても良いし、社内の然るべき部署にパワハラを訴えても良い。自分にとって良い選択をしてほしいと思います。
会社内で偉そうに他人を叱責している上司は、社外から見たら、ちっぽけな存在だし、納税額もささやか、あなたに大きな影響を与えるような存在であってはならないのです。
新刊『元国税局芸人が教える 読めば必ず得する税金の話』
(総合法令出版/1,404円)
さんきゅう倉田の初の著書が発売されました。ぼくの国税局時代の知識と経験、芸人になってからの自己研鑽をこの1冊に詰めました。会社員やパート・アルバイトの方のための最低限の税の情報を、たのしく得られます。購入は コチラ