元国税局職員 さんきゅう倉田です。好きな小説の書き出しは「メロス社長は激怒した」です。

2020年はみなさんにとってどのような年だったでしょうか。

お金の制度やルールを把握してお金の学びを忘れなかった人が得をし、できない人、放棄した人、怠惰な人が損をする年だったと思います。得する人と損する人の差が大きな1年でした。

ぼくはツイッターに、お金の話ばかり投稿しています。今年1年間のぼくのツイートで、いいねが多かったもの、リツイートがとくに伸びたものをまとめました。

こちらは、マルチ商法や詐欺に対する注意喚起のつもりで投稿しました。若者が騙されることが多いようですが、中年もちゃんと騙されています。騙し方も、Instagramを駆使したり友人の紹介だったり様々です。

普段から、相手の矛盾に気づく論理的な思考を鍛えておく必要があります。

民法の一部が改正されました。曖昧だった住宅の貸付に関する取り決めが明確になって、借り主がやや有利になったようです。それでも、不動産のプロである大家さんと借り主の間には、情報格差があると思います。

また、よく投稿していますが、不動産業者とみなさんの間には、とてつもない情報格差があって、その情報格差を利用して儲けようとする不動産業者はたくさんいます。

もし、友人に不動産業者がいたら「不動産業界の人って、性格どう? 」と聞いてみるとよいと思います。「悪い人多いよ」と言いますので、「どうしてそう思うの? 」とさらに一言お願いします。

会社員の方には、個人事業者が負担する経費が見えません。個人事業者自身も、わかっていないと思います。会社員と同じ水準で報酬を提示されることがありますが、そのような場合は毅然とした態度で臨まなければいけません。

とてもぞくぞくしました。ぼくは自分が面白いと思うことをツイートすることにしています。とくに、行動経済学の分野や人間の行動に興味があります。このインタビューはとても興味深かったです。

記事を見たのに行く人はどういう心理なのでしょうか。自分は騙されないと思っているのでしょうか。そう思った時点でもう騙されているのに。

オンエアに合わせて、ジブリの税法上の取扱いをツイートしています。画像は「となりのトトロ」の冒頭のシーンです。

なお、今年の秋から、ジブリ作品の画像使用が一部認められました。ジブリの公式サイトからダウンロードできます。

いつかスタジオジブリさんに直接お礼が言いたいです。

ジブリの税法上の取扱いで、最も伸びたのはこちらでした。やさしいおばあさんが、刹那に見せたこの表情。いい顔です。となりのトトロの画像は50枚公開されていますが、その中にこちらの画像もあります。スタジオジブリも特に気に入っている表情なのかもしれません。

今までで一番伸びたツイートでした。お金のことを学ぶ授業を依頼され、その中で行ったグループワークの中で参加者から聞きました。誰もがお金のトラブルを抱えていて、それが他人にとってとても有益な情報である可能性を感じさせる内容です。

この情報が多くの人に伝えられて嬉しく思います。みなさんが情報不足で損をしないよう、切に願います。リプライ欄にあった有益な情報も共有します。

フォロワー1「外から失礼します。自分も工務店をやっています。噂では聞いていましたが、実際に体験された方の報告で沢山の方が被害者にならずに済むと思いました。誠に勝手ながらRTさせていただきました。」

ぼく「工務店の方は、住宅内のどのようなトラブルを解決できるものなのでしょうか? 」

フォロワー1「電気、水道、左官、塗装、板金関係等は下請け業者さんを挟んで相談に乗りますがそれ以外の床、ドア等の軋み、等の木工事は自分達で直せますよ」

フォロワー2「うちも配管のトラブルがあった時、市役所に相談したら近所のお店を紹介してもらえました。以前はCM流してる業者さんに頼んだこともあったんですが、その時より安くつきました。」

最後は、会社の家賃補助の理由について。

物事には理由があります。国の制度にだって理由がある。GoToキャンペーンで、観光業を支援するのも理由があります。理由を知ることが、世の中を正しく知ることだと思います。

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