9月1日にさいたまスーパーアリーナで開催される「マイナビ presents 東京ガールズコレクション 2018 AUTUMN/WINTER」。「FOREVER GIRLS」のテーマに沿って、未来へ続くTOKYOの最先端トレンドを発信していく。マイナビニュースでは「TGC 2018 A/W 6人の飛躍」と題し、TGC出演と時を同じくして活躍の幅を広げたモデルをピックアップし、TGCへの思いや知られざる秘話を聞く。

第1回は、“みちょぱ”の愛称で親しまれる池田美優(19)。今春まで『Popteen』専属モデルとして多くの若者の心をつかむ一方、最近ではバラエティでも存在感を発揮し、お茶の間にも知られる存在となっている。自身にとっての想定外のバラエティで、なぜブレイクすることができたのか。そこには「ギャル」「自然体」と共に、「裏の顔」が大きく関係していた。

  • 池田美優

    池田美優(いけだ・みゆう) 1998年10月30日生まれ。静岡県出身。A型。“みちょぱ”の愛称で同世代の女性に支持され、ファッションイベント「TOKYO GIRLS COLLECTION」、「Girls Award」など多数のファッションショーに出演し、最近はバラエティ番組を始めとしたTV番組にも出演し話題となっている。

「やばい」を救った歓声

――TGCでもすっかりおなじみになりましたね。

ありがたいですね。初めて出たのは2年ぐらい前だったと思います。それまでお客さん側で参加したことはなかったんですが、LINE LIVEやニュースで携帯越しには見ていました。TGCといえば、ファッションショーの中でも一番レベルが高いイメージがあって、他のファッションショーにいくつか出せていただいて、TGCから出演のお話をいただきました。

――満を持しての初オファー、どのようなお気持ちでしたか?

やっぱり、うれしかったです。ついに出れるようになったんだと思って。『Popteen』はギャルのイメージが強くて、その頃はそこからTGCに出ているのは(藤田)ニコルと私ぐらいでした。そういう部分でもすごくうれしかったです。

――われわれでは想像つきませんが、数万人が取り囲むランウェイは格別でしょうね。

あまり緊張しないタイプなんですけど、めちゃくちゃ緊張して(笑)。ファッションショーに出たてのころは、歩き方も知らないのでウォーキングレッスンに通っていたんですが、先生も「がんばってきな!」って励ましてくれて。「よし!」と気合いを入れて行ったんですけど、いざ本番になると「あ……次、私だ」「やばい」とそわそわ。そんな感じでしたが、歓声に救われました。なんか、安心するんです。「私のこと、知ってくれてる人いたんだ」って。

――それ以降、地方開催にも出演されていますね。回数を重ねる中で、新たに見えたことなど変化はありましたか?

もちろん楽しさを感じますが、昔に比べて知名度が上がったのもあって、堂々と自信をもって歩けるようになりました。最初の頃は、周りの先輩方を見て「やっぱり、すげえ……」と圧倒されて。今では後輩も増えたので、むしろ「自信をもって歩かなきゃいけない」と。

――TGCの出演者は、世代交代してるんですよね。

そうですね。今も年齢は下の方ではあるんですけど、昔よりはちょっと先輩になりました(笑)。トップバッターやラストを歩かせていただく機会も増えたので、自分自身も成長してその姿をTGCで見せられるのはすごくうれしいです。半年に1回ぐらいの開催ペースに出させていただいてるんですが、出演する度に歓声が大きくなって。2年前ぐらいからテレビに出させていただいて知名度も上がったのかなと思います。

――次回の9月1日開催もさらに歓声が大きくなっているでしょうね!

だといいなぁ(笑)。

藤田ニコルブレイクも「私には絶対にできない」

――最近もバラエティでよくお見かけします。そういえば、『ナレーター有吉』(テレビ朝日系・8月15日放送)も面白かったです!

面白いですよね(笑)。でも、有吉さんのおかげなんです。私もめちゃくちゃ楽しい収録でした。

  • ナレーター有吉

    8月15日に放送された『ナレーター有吉』(テレビ朝日系)

――初めてのバラエティ出演はダウンタウンDX』でしたよね? 今から2年半ほど前になります。

そうですね。しゃべるとバカがバレるから(笑)、そこまでバラエティに出たくはなかったんですよ。当時はニコルの“おバカキャラ”がブレイクしていた頃。ニコルがそれだけがんばってるのを間近で見ていたので、私には絶対にできないし、何よりもバカがバレちゃうので(笑)。そうやって悩んでいたころ、『ダウンタウンDX』のお話をいただきました。

――池田さんのブレイクは何かきっかけがあったんですか?

それほどしゃべっていませんでしたし、VTRも多かったので……何かがあってドカーンとなったわけじゃなくて、ちょっとずつ出ていったら、今もそれが続いているような感じです。

――バラエティで売れるための工夫や戦略も全くなかったんですか?

そうですね。本当に私、「キャラ」みたいなのを作るのが苦手で。だから、演技もできないんですよ。誰かになりきるみたいな。本当にそういうのができないので、「自然体で無理だったら無理」と諦めがつく。そういうことでストレスもためたくないんです(笑)。キャラを作ると、きっと疲れちゃうじゃないですか? こんな調子なので、そこまで長くは続かないだろうと思っていました。決まったフレーズもないですし(笑)。何キャラなの? と聞かれても、自分自身のままなので私も分からない。芸人さんが好きなので、収録も楽しませていただいて、それが意外と2年半も続いているんですよね。とっても、ありがたいです。

――演技苦手なんですか? 東京都のボランティアPR動画「ちょいボラ」で菅谷哲也さんと共演されていますが、全然違和感なかったですよ。

実は、ほとんどセリフないんですよ(笑)。本当に演技ができないことを伝えてあったんですが、出させていただいて。セリフは少なかったですけど、がんばりました。

――今後、オファーがあったらどうします?

自然体でいられるのであれば(笑)。でも、全然違う人格の役だったりしたらできません。「演技に対して私が一生懸命になれない」と分かっているので、ガチでやっている方々に申し訳ないというか。やるならちゃんとしたい。でも、そこで力が出せないことは分かっているので。