ふだん何気なく電車や駅を利用していても、なぜ電車が時間通りに運行できているのか、「混雑率100%」の車両に実際何人乗っているのか……なんて、意外に知らないものですよね。元鉄道員の交通系YouTuberの綿貫渉さんが、面白くてためになる鉄道の豆知識を解説する「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」(日本文芸社)から、一部を抜粋してご紹介します。
繁忙期には臨時列車もある
新幹線の席をできるだけお得に確保するには、事前にネットで指定席を予約するのが一番ですが、繁忙期などで指定席が満席となり、自由席を利用することもあるでしょう。一般的な電車よりも長距離を移動する新幹線の場合、座れるか座れないかは大きな問題です。もしも座れなかったら、長い時間を立ったままで乗車するしかありません。そこで知っておきたいのが、自由席に座る確率を少しでもアップさせる方法です。
今回は、利用者の多い東海道新幹線の場合を紹介します。実は新幹線の座席数は号車によって異なり、偶数号車のほうが座席数は多く、奇数号車との差は10~35席といわれています。始発駅で各号車の列が同じくらいであれば、偶数号車のほうが座れる可能性が高いです。ただ、奇数号車でも1号車は座れる確率が高くなっています。改札口までの距離が遠いため、乗り降りに不便を強いられるからというのが理由です。
ちなみに、繁忙期には臨時列車が多数設定されています。時間帯によっては、東京―大阪間ののぞみ号が3分間隔で運行している場合もあります。「前の新幹線が発車してから3分後に走るのぞみ号」は自由席に並ぶ人が比較的少ないため、特におすすめ。そこを狙って乗車すれば座れる確率は高くなります
本連載は、 「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」より、一部を抜粋してご紹介しています。
「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」(日本文芸社)
著者:綿貫渉
電車はなぜ安全に時間通りに運行できるのか、遅延や事故・トラブルの際はどう対処しているのか、意外と知らないことも多いのが鉄道の話。本書では、「電車が止まってしまったけど、運転再開までどのくらいかかるの?「車内のトラブルに自分が居合わせたら……」といった、日常で起こるかもしれないギモンや不安にも役立つ知識を、元鉄道員の交通系YouTuberの綿貫渉さんが楽しく解説。鉄道好きでもそうではなくても、鉄道や交通に興味を持つきっかけとなる一冊です。Amazonや楽天ブックスで好評発売中。
日本文芸社 公式サイトhttps://www.nihonbungeisha.co.jp/book/b623649.html