新型コロナウイルス感染拡大のため、在宅勤務を始めた、始める予定の方は少なくないはず。「自宅は寝るために帰るだけで、仕事ができるような環境じゃない」と慌てるビジネスパーソンもいそう。
「これだけあれば大丈夫」という最小限セットをメーカー広報さんにご紹介いただきました。
リモートワーク拡大が喚起した椅子需要
新型コロナまん延に伴いテレワークが普及しました。とはいえ、「自宅に仕事用のデスクがないので、ローテーブルや食事用のテーブルで仕事をしている」というのもあるあるな話。身体への負担を減らし、生産性を上げるためにも、仕事用の椅子は必須でしょう。とはいえ、選び方が分からないと悩んでいる人もいるでしょう。
いい椅子を見つけました。イトーキのワークチェア「vertebra03(バーテブラ03)」です。張地はグレイッシュパープルやトーフブラウンといったニュアンスのあるカラー展開のため、黒や青といった画一的な色のものが一般的だったオフィス家具とはイメージがまったく違う!
同社の広報担当者に聞いたところ、「インテリアにマッチするデザインが好まれています。すでにあるダイニングテーブルと組み合わせても、長時間座り続けていて疲れないように設計されています」とのこと。
高級椅子に憧れつつも低~中価格帯が現実的
そしてリモートワーク需要拡大を受け、在宅ワーク向けのチェア製品を中心に、注文・問い合わせが3月上旬から一気に高まったそうです。販売量は例年、年度末の3月下旬にピークを迎えるところ、2020年は3月中旬頃からピーク時の3~4倍のペースで注文が殺到しているというからすごい。
さて、皆さんの予算感は……? 聞くと、「1万円台前半から3万円台後半くらいまでの低価格~中価格帯の商品が人気を集めています」とのこと。確かに、この価格帯なら、「本当は最先端の機能を搭載した高級椅子が欲しいけど、テレワークが終了になったら出番がない」と悩む人に良さそうです。
ちなみに、バーテブラ03の価格は「4本脚タイプ」(税込7万6,560円~)。かわいい見た目から想像できないスムーズなロッキング、姿勢や背の動きに合わせてスライドするシートなど、人間工学に裏付けされた座り心地がこの価格で手に入るなら、これは買いでは!?
イトーキ推薦リモートワーク向きチェア
バーテブラ03以外にも、椅子の名品は多い。ゲーマーのために開発された椅子であるゲーミングチェアは、確かに高機能ですが形も色もゴツすぎてインテリアになじみにくい。これを、普通の生活空間に溶け込むようにデザインされた「クロスフォーカスチェア エー」も好評。
「ダイニングテーブルは高さを変えられませんが、クロスフォーカスチェアエーは、座面の高さが調整できます。パソコン画面と自分の視線を、疲れづらい位置にコントロールすることで仕事のパフォーマンスが上がります。リクライニング機能があるタイプなら、姿勢を変えたり、時には休息を取ったりとリフレッシュも自在です」とのこと。
ご一緒に立ち机になるミニデスクいかが?
同社で独自にリモートワークについて調査したところ、ノートパソコンで仕事をする場合は、「仕事ができるスペースは幅40cm、奥行き30cm以上必要。壁際に設置するデスクの場合は、ノートパソコンの画面が壁に当たらないように配慮する必要があるため、奥行き40㎝以上が必要」ということが判明。ストレスなく快適に使うためには、奥行き45cm以上を推奨している。
これらをすべて叶えるのが、「UBIQ(ユビック)」。ローテーブルやソファしかなくても、設置は簡単。持ち運びも楽で、さらに「デスクL」(税込1万560円)ならスタンディングワークも可能。立って仕事すれば消費カロリーもアップし、いいことずくめです。
イトーキのリモートワーク事情
2018年よりテレワーク制度を導入し、リモートワーク環境万全のイトーキ。今回の新型コロナ感染拡大予防対策としての在宅勤務移行もスムーズにできたそうです。
「1日中、ダイニングチェアで仕事をして腰を痛める、肩こりがひどくなるというお話をよく聞きます。オフィスのチェアは、座面の高さが調節できたり、背もたれがロッキングできたりと、姿勢を変えながら長時間座っていても疲れない構造になっています。家庭内にオフィスチェアを置けないなら、いろいろな場所に移動して姿勢を変えながら仕事をし、腰痛や肩こりを予防しながら仕事をすると良いですよ」とアドバイスをくれました。