動画広告失敗の要因
Kit Oisixのプロモーションを担当する吉川 賢治氏は、ブランド立ち上げ当時の動画広告について、失敗するべくして失敗したと振り返る。
その要因について、以下の4つにあると分析した。
- 目的を明確に定められていなかった
- コンテンツが目的にあった内容になっていなかった
- お客様の感情の変化がデザインできていなかった
- 動画ならではのメリットを活用できていなかった
失敗を受けて吉川氏は、カスタマージャーニーを意識しながら、マーケティングプロセスを再設計。以下の2つの目的の動画作成に取り掛かった。
- 「潜在層」に興味を持ってもらえるようなコミュニケーションを持ってもらう
- 興味を持ってもらい「顕在層」になった人にアクション(購入)をしてもらう
1では、Kit Oisix導入後の生活をイメージした動画で興味を喚起。2では、おためしセットを紹介する動画などを作り、1の配信ユーザーに対してリターゲティング配信することで、Kit Oisix認知済みのユーザーにアクションを促した。
これにより、2重の配信コストがかかる計算になるが、結果として顧客獲得コストは大きく下げられたという。
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以上は、第78回 IT Search+スペシャルセミナー『オイシックスのプロモーション担当者が語る! 成果につながる、お客様目線の動画マーケティング』の一幕だが、講演では、動画マーケティングを取り巻く状況の変化や、動画広告を使ったマーケティングの設計方法などを具体例とともに詳しく解説。
「お客様目線」を実現するためのポイントも、同社が実践している施策に触れながら説明した。
本稿では、同講演のスライドの一部を無償提供する。興味のある方は、以下の資料紹介内のリンク、あるいは記事末の「今すぐ資料をダウンロード」ボタン、「ダウンロードBOXに入れる」ボタンからダウンロードしてほしい。
また、同講演のレポートも公開している。そちらもぜひご覧いただきたい。
講演資料の内容
講演資料は全60ページ。自社での運用経験を基に、動画広告で顧客を増やすためのポイントを解説しています。
とにかく具体的ですぐにでも試してみたくなるトピックスが満載。「動画広告は後味ではなく”始まり味”重視、最初の3秒以内に伝えたいことを盛り込む」など、貴重なノウハウが詰まっているので、ぜひ一度ご覧になってください。
<PDF内容>
- Oisixのコミュニケーションについて
- 動画マーケティングを取り巻く状況
- 動画マーケティングあるある
- 過去に失敗した動画施策
- 上手くいかなかった要因
- 動画による潜在層の興味喚起の仮説
- コミュニケーションにおける動画の設計
- “お客様目線”のプロモーション動画の作り方
- どの状態をどの状態に変えるか考える
- (動画)広告を使ったマーケティングの設計方法
- ジャーニーに合わせて指標を明確にする
- お客様のジャーニーに分解して目標を決める
……など