「要求にも状態遷移がある。これを知ったときには目から鱗が落ちました。開発に着手する前に、あるいは見積もりを出すうえで何をどう整理すれば良いのか、ようやく見えるようになったんです」
ゼンアーキテクツ 代表取締役 岡 大勝氏 |
――4月20日(水)に開催したセミナー『クラウド時代の”要求定義”完全攻略ガイド』におけるゼンアーキテクツの岡 大勝氏のコメントである。
Rational Software勤務時に開発方法論と向き合いはじめ、独立後も新たな方法論や思考ツールを取り入れながら実プロジェクトで試してきた岡氏。セミナーでは、「JIS X 0166(ISO/IEC/IEEE 29148)」や「BABOK V3」など、要求エンジニアリングプロセスやビジネス分析知識体系のエッセンスを紹介しながら、「RTM(Requirements Traceability Matrix)」「BFM(Business Flow Mapping)」「ATAM(Architecture Tradeoff Analysis Method)」といった分析手法が有効であることなどを、具体的な資料をとともに紹介した。
さまざまなナレッジを解説していく中で、「もし今日一つしか覚えられないという方がいらっしゃるならコレ」と現場での有効性を特に強調したのが冒頭の「状態遷移」である。
「プロジェクトの開始当初、要求はほんの一部しか見えていない」という認識に立ち返ったうえで、「収集」「分類」「目標設定」「整理」「決定」というプロセスを踏み、要求と解決策の妥当性を検証しながら、ぶれないスコープを作り上げていく。さまざまな方法論を実践した末に行き着いた現在のベストプラクティスがこのかたちだという。
今回は、同セミナーの講演スライドを無料公開する。興味のある方は、以下の資料紹介、あるいは本稿下部の「今すぐ資料をダウンロード」ボタンもしくは「ダウンロードBOXに入れる」ボタンからダウンロードしてほしい。
なお、講演の詳細は後日改めてレポートとして公開するので、こちらも楽しみにしてほしい。
講演資料の内容
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