みなさんタロット占いは続けていますか? そう言えば、しばらくカードに触ってないなという方もいらっしゃるかもしれませんね。自分だけを占っていると、占うネタも尽きてしまいますし、だんだんとカードの意味を自分に都合よく解釈するようになりがちです。

そんな時は、身近な友人に「タロット占いしてみない? 」と声をかけてみてはいかがでしょう。占った方から「勇気が出た」「背中を押してもらった」「すっきりした」など、プラスの言葉をいただくのもうれしいものですし、あらためてタロットの奥深さや神秘性に気づくこともありますよ。では、友人を占う際に大事なことをご紹介しましょう。

友人を占う上で大切なこと

1、相手に幸せになってほしいという気持ちを忘れずに
「人を占うなんて恐れ多い」「上手に占えるか自信がない」というあなた。一番大切なのは、相手の幸せを思う気持ちです。その気持ちさえあれば、必ずカードから相手のためになるメッセージを読み取ることができます。

例え「この恋愛はうまくいく! 」というような相手が望む結果が出なくても、どこに問題があるか、どうすればうまくいくかというアドバイスを示してあげてください。ただし、自分の意見の押し付けは禁物です。相手が自分でさまざまな可能性や選択肢に気づけるような占いを心がけましょう。

2、相手の悩みを適切な質問にしましょう
いいアドバイスをするためには、質問が大切です。「彼と恋人同士になれるかどうか」というように単純な○×を問うと、答えはそこでおしまいになってしまいます。そうならないように「彼と恋人同士になるためにはどうしたらいい? 」「彼の気持ちは? 」など、アドバイスにつなげられる質問に転換しましょう。

その結果によって「告白の時期はいつがいいか」や「告白した場合と告白せずに友人としてそばにいた場合の比較」など、次のスプレッドをすることもできます。

3、先入観は捨てること
知人を占う場合は、ついその人に対する思い込みが入りがちです。先入観を捨てるのは難しいことですが、どんなに親しい友人でもあなたの知らない一面があるということを忘れないようにしてください。占う時には全く知らない人を占っている気持ちでカードを読みましょう。相手の思いがけない一面に気づくことで、友情が深まることもあるかもしれませんよ。

4、占った内容は口外しないこと!
当たり前のことですが、占う側には守秘義務があります。あなたを信じて悩み事を相談してくれる人を裏切らないようにしましょう。

占う手順

基本は第3回の「1枚引きのやり方」と同じです。すべての行程を自分で行ってもいいですが、私は、以下のことを質問者にしていただいています。

・カードの上に左手を置いてカードに質問してもらう
カードに聞きたいことを本人の中で明確にするためです。声に出して言ってもらうといいでしょう。

・シャッフルとカットも質問者自身でしてもらう
ほかにも、シャッフルは自分でしてカットは相手にしてもらう、またはその逆など、マイルールを決めて毎回同じ方法で行いましょう。

・カードを引いてもらう
タロットを引くドキドキ感も楽しみの一つだと思うからです。裏向きのまま引いてもらい、カードを置く位置はこちらで誘導します。

スプレッドは自分が読む方向で並べ、カードをめくるのは自分でやっています。これらもこうしなくてはいけないという決まりはありませんが、スプレッドは自分向きにした方が読みやすいのではないかと思います。

最後に、ここまで自分を占ってきたあなたならすでにお気づきかと思いますが、答えは自分の中にあるものです。カードはそれに気づかせてくれるツールです。友人を占う時には、「カードから感じることはある? 」「気になるカードや絵柄はある? 」「どうしてそう感じるのかな? 気になるのかな? 」と聞いてみて、気づきのヒントにしてもらうのも一つの方法です。

タロットは決して相手を怖がらせるもの、傷つけるものであってはなりません。相手が前向きな気持ちになれる占いを心がけ、相手も自分も楽しんで行ってくださいね。


<著者プロフィール>
目黒アンジェリカ ジューヨン
答えてあげてもいいわよ。占いをする、少しいぢわるな小さい人たち。目黒川のほとりに住みついた、占いをする妖精……それが、目黒アンジェリカ。
ジューヨンは、南の河口に住むタロットカード占いが得意な妖精。氷の国の魔法使いに会いに出かけていることが多い。悩んでいる人には親切なアドバイスを伝える。おいしいケーキを焼くが、アルコール燃料で生きている。
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