シストレでプログラミングを勉強しよう
システムトレードとは、ある一定のルールに従って一時的な感情に左右されずにトレードを行う投資手法です。そのルールを構築するには、テクニカル分析の中から自分に合った手法を探し出すことから始め、有効に機能するか検証しながら作成します。
しかし、プログラミング未経験者がいきなり「プログラミングの勉強……」となると大半の人が挫折してしまいます。本連載では、このルール構築のプロセスにプログラミングを取り入れる方法を紹介していきます。プログラミングをルール作りに利用することにより作業時間を効率的に使え、より正確な検証ができます。またアイディア次第では取引時の有効なツールとなり、あなたのもっとも頼れる投資のパートナーになることでしょう。
なお、本連載では、システム開発のプラットホームは、システムトレードに必要な全ての機能をオールインワンで備えたひまわり証券の「トレードシグナル」を使って説明をしていきます。トレードシグナルは、ティックから月足までのデータを使い様々な条件を想定したシステム開発、そして自動売買までも可能なプラットホームです。
トレードシグナルが登場する以前のシステム開発は、エクセルなどを使い株価データを入手してデータ分析のプログラムを作るというものでした。この環境ではデータをどこから入手するか、チャートを表示させるにはどのようにするかなど、一部のパソコンに精通した人以外はシステム開発をすることができませんでした。
ひまわり証券に口座を持っている人であれば「トレードシグナル」の30日間無料トライアルを利用して、実際にご自身のパソコンでプログラミングを試していただけます。
マイコミジャーナルでは「トレードシグナル」を3カ月間無料で使用できるフルライセンスを抽選で5名様にご提供します。お申し込みはこちら。応募締め切りは6月29日。
また、システム開発環境のマニュアルを一通りご覧いただき、各マニュアルに何が書かれているか理解してください。一つ一つ覚える必要はありませんが、いざという時のために調べられる準備だけはしておきましょう。
プログラミング言語「エキーラ」の概略紹介とプログラミング方法について解説ガイド
http://sec.himawari-group.co.jp/systemtrade/outline/tradesignal/manual/pdf/equilla_user.pdf
ひまわり証券「トレードシグナル」操作・解説ガイド一覧
http://sec.himawari-group.co.jp/systemtrade/outline/tradesignal/manual/
プログラミングは自動売買だけではない
投資の世界でのプログラミングと言えば、人間に代わりパソコンが自動的に取引を行う「自動売買プログラム」が浮かびます。この自動売買システムを構築するには高いスキルが必要となり、プログラムを覚えようとする人にとっては大きな壁となっていました。そこでこれから勉強するプログラミングは、自動売買ではなく、テクニカル指標の特徴や確率を研究して取引時の補助ツールとして機能するものを構築します。
プログラミングでチャートに色付け
システムトレードのルール作りには様々な方法がありますが、その一つにチャートを眺めて値動きの癖・パターンを見つける方法があります。かつてパソコンがなかった時代には、鉛筆で日足チャートを描き、特徴を体で覚える方法もありましたが、デイトレではでチャートに描く本数が多くなるため、手作業でチャートを描くのは実質不可能と言えるでしょう。そこで、これからは出来上がったチャートに設定した条件を色付けして、値動きの癖・パターンを見つける作業がルール作りの有力な手段となります。
チャートを制する者はプログラミングを制す
上図のチャートは、実質10行程度のプログラミングで作成されたものです。チャート上に色付けや文字・記号を入れるだけでオリジナルのチャートが描け、プログラミングで指定した条件の特徴が一目で確認できます。そして利益につながりそうな特徴のあるチャートが描ければ、システム構築の8割は完成したも同然です。これからプログラミングを始められる方は、特徴のあるチャートを描くことを優先に考えて勉強しましょう。そして、そこに売買条件を付け加えるだけで、自動売買プログラムを構築することが出来るのです。
次回はチャートを表示するプログラムをご覧いただき内容を解説いたします。