プログラムのパフォーマンスのなかで、重視するべき項目は、プログラムの利用方法によって異なると思います。しかし、一般的な自動売買プログラム運用を考えた上で、重視すべき項目が5つ挙げられます。
- 総売買回数
- 総収益/総損失(プロフィットファクター)
- 勝率
- 年間利益
- 最大損失幅(ドローダウン)
上記5つの項目についての評価の仕方を説明していきます。
総売買回数
プログラムによる売買命令が出されてから、証券会社に発注される仕組みになっているため、成行注文であれば1ティック(225先物ラージの場合10円)程度、実際の約定価格にプログラム上の売買価格との間に誤差が生じる可能性があります。
スリッページが生じるなど実際のプログラムよりも利益が圧縮されていくため、取引回数が多くなると、プログラム上でプラスであっても実際にはマイナスになる可能性があります。取引回数を月ベース、年ベースで確認しましょう。
プロフィットファクター
プロフィットファクターは、総利益÷総損失の値です。1.0以上は利益が損失を上回っている状態です。 したがって1.0以下では、損失が多い結果となるのでプログラムを運用することは実際困難です。
勝率
勝率は、50%を割れてしまうと負けトレードのほうが多い結果となってしまいます。勝ちトレードのほうが多い、勝つ可能性の高いプログラムがやはり運用していくには重要です。しかし、勝率100%のプログラムなどありません。もし、あるとしたらそのプログラムは疑いの目を持ってパフォーマンスのバランスをみる必要があります。
年間利益
1年間でどれだけ利益が出るかをあらわす項目。
最大損失幅
ドローダウンと一般的に呼ばれています。過去のデータで売買していった場合どれだけ損失が膨らんでしまうかをあらわす項目。
これらの項目の理想的な数値を以下に示しますのでご参考にしてください。この数値を目安としてプログラムを選択するとよいでしょう。
自動売買プログラムのインストール
各プラット・フォームによってプログラムのインストールの仕方は異なります。取り扱い証券会社、またはプログラムの購入先に必ずマニュアルがあるので、参考にしましょう。マニュアルもほとんどが図説ですので、手順に従っていけば出来ますし、証券会社の窓口でも電話でサポートしてくれますから安心です。