ワニブックスはこのほど、『昭和の僕らはバカでした - “小学46年生”に突き刺さる! 「超ノスタルジックエッセイ」』(990円/仲曽良ハミ著)を発売した。
本書は、昭和52年生まれの著者が少年時代の思い出を漫画にした超自伝的エッセイ。ファミコン、ミニ四駆、ビックリマンなど、笑いと感動の全60話を収録した1冊になっている。
著者は、「アニメ化してほしいマンガランキング2024」1位を獲得した『しなのんちのいくる』作者の漫画家・仲曽良ハミ氏。日常生活のささいな出来事や、ユーモアに富んだ視点が共感を呼び、多くの読者から支持を得ているという。
今回は同書の中から、蛍光灯の紐(ひも)を使った"ある遊び"を紹介する。著者によると、「昭和生まれの方なら9割以上はやっていたのではないか」とのこと。ぜひ”子どもだったあの頃”に、思いを馳せてはいかがだろうか。
◼紐でシャドーボクシング
昭和生まれの方なら9割以上の方はやっていたのではないかと思うものがあります。僕の場合はボクシングルールでした。はいそうです。電気の紐を使ってのシャドーボクシングです!
今でこそ部屋の照明は壁のスイッチでつけるものですが、あのころは直接紐で引っ張ってつける蛍光灯がスタンダード。我が家の照明は小学生の僕でも届くように紐をさらに付けたし長めにしてありました。
その紐の先端についているプラスチック(ここをもって引っ張ると電気がつく)をパンチでうまく弾き続ける“スポーツ”が、「電気シャドーボクシング」なんです。
これは何も考えず日常的に体が勝手にやってしまっていたのですが、たまにうれしいことがあった時などは喜びを表現する方法としてとても有効でした。その時はデンプシー・ロールのように激しくパンチを連打しまくることもありましたね。
ただこれ、調子に乗りすぎてミスすると腕に紐が絡まって切れたりするんですよね……。最悪、蛍光灯が壊れることもあったかと。僕も何度かミスをして紐を切ったことがあるのですが、「電気つけようとしたらなんか切れた」などと親に嘘をついたのは僕だけじゃなかったはず……ですよね?
書籍『昭和の僕らはバカでした - “小学46年生”に突き刺さる! 「超ノスタルジックエッセイ」』(990円/ワニブックス刊)
同書ではほかにも、”子どもだった「あの頃」が楽しすぎて忘れることができない大人のあなた”へ向けたエピソードを数多く紹介している。気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。