第5回の今回は「住みたい街」の探し方をお伝えしたいと思います。
■街選びは非常に重要
引越しをして、その街での暮らしが気に入らなかった場合、「賃貸」であればまた引越しをしてしまえば良いですが、「購入」するとなると、簡単に引っ越すことはできなくなってしまいます。
広さや価格、最寄駅からの距離などの"数字"で表すことのできるスペックは住まい探しにおいてはとても重要な要素ですが、その街での暮らしが快適かどうか、ストレスが無いかどうかも、生活満足度に直結する、非常に重要な要素といえます。
■不動産サイトだけでは判断できない
その街での暮らしが快適かどうかは、不動産サイトに掲載されている物件情報だけでは判断することができません。
人によって快適と感じる街は異なるからです。
ガヤガヤとしていて賑やかな街が好きな方もいれば、緑に囲まれた静かな住環境が好きな方もいます。
では、自分好みの街はどのように探せば良いのでしょうか?
■住みたい街の決め方
【1】エリアを絞り込む
たとえば自分が生まれ育った都道府県内で住まい探しをするのであれば、どの街がどんな雰囲気で、治安やアクセスの良し悪しなどもある程度わかっていると思いますが、自分が生まれ育った土地ではないところで住まい探しをするとなると、なかなか住みたい街を絞り込むことは難しかったりします。
全ての街をチェックするわけにはいきませんので、まずは以下のような条件に基づいて電車の路線や駅を絞り込んでみましょう。
<住むエリアを絞りこむ条件例>
・職場までの所要時間・乗換回数
・実家へのアクセス
・仲の良いお友達の家までのアクセス
・ショッピングなどでよく使う駅までのアクセス
これらの条件で検討すると、ある程度は路線や駅を絞ることができるかと思います。
また、都市部に近くなればなるほど物件の価格は高くなりますので、不動産サイトなどで販売中の物件の相場を見ながら、自分の予算内で現実的に購入できる物件のありそうなエリアをさらに絞っていくと良いでしょう。
私は最近、家族でキャンプを始めたのですが、意外と高速道路のインターチェンジへのアクセスの良し悪しで、キャンプ場までかかる時間が30分や1時間も変わってくることがわかりました。
車での遠距離移動が多い方は、高速道路へのアクセスも意識してみると良いかと思います。
【2】実際にその街へ足を運ぶ
エリアを絞り込んだあと、最終的に自分が住みたい「街」はどのように決めれば良いのでしょうか?
答えは「実際に行ってみること」しか無いと思います。
Google mapなどの地図アプリを使えば、ある程度はその街の全体像を把握することはできますが、どうしても実際のその街の雰囲気や空気感を感じることはできません。
どんな人が歩いているのか? 車通りは多いか? どんな匂いがするのか? などは実際にその場に行ってみないとわからない情報です。
今はレンタル自転車なども充実してきているので、自転車などを借りてぐるっと街中を回ってみるのも良いかもしれません。
また、駅から出ている「路線バス」に乗ってみるのもおすすめです。
バスは基本的に住宅街を回るルートになっていますので、バスに乗ってみると、その駅周辺の住宅街の雰囲気を効率よく確認することができます。
■まとめ
自分の住みたい街がある程度絞れていないと、該当する物件の数が多すぎて、なかなか物件を選ぶことができなくなってしまいます。
あるエリアではこの物件がベストだけど、もしかしたら他のエリアにもっと良い物件があるかもしれない…という気持ちになってしまうからです。
ある程度、路線や駅を絞ることによって、そのエリア内で売りに出ている物件の中からベストな物件を、納得感高く選ぶことができるようになります。
まだ住みたい街がぼんやりしている方は、是非、お伝えしたような方法で、住みたい街を絞り込んでみてくださいね。