肩こりは“日本の国民病”とも呼ばれ、性別や年齢を問わず多くの人を悩ませている存在です。その症状を訴える人は年々増え続け、低年齢化も進んでいます。肩こりを解消するためには、マッサージや整体に通うのもひとつの有効な手段です。しかし、忙しくてなかなかそんな時間を作れないという人も多いはず。そこで今回は、誰でも今すぐにサクッとできてしまう、簡単なストレッチを紹介します。

その1:肩を上げ下げするだけ!

まずは、肩を上げ下げするだけのストレッチをご紹介。両手を軽く握り、息を吸いながら肩をギューっと耳に近付けるように引き上げます。その後、ハッと息を吐き出すと同時に肩をストンと下ろします。これを10回繰り返すだけ。仕事中など、気が向いたときになにげなくこの動作を行うだけで、力が入っている肩をリラックスできます。

  • 肩を下ろすときは、筋肉がゆるんでいる感覚を意識しましょう
  • 肩を下ろすときは、筋肉がゆるんでいる感覚を意識しましょう
  • 肩を下ろすときは、筋肉がゆるんでいる感覚を意識しましょう

その2:肩をすぼめて開くだけ!

次のストレッチもいたって簡単。まずは肩をすぼめて、身体の前で手の平を合わせます。続いて、胸を開きながら腕を身体の横に広げましょう。このとき、肩甲骨を寄せることをしっかりと意識してください。同じく、10回を目安に繰り返すだけ。複雑な動作は一切ありません。

  • 胸を開くときは背中を閉じ、胸を閉じるときは背中を開く。肩甲骨の動きをしっかりとイメージすること
  • 胸を開くときは背中を閉じ、胸を閉じるときは背中を開く。肩甲骨の動きをしっかりとイメージすること
  • 胸を開くときは背中を閉じ、胸を閉じるときは背中を開く。肩甲骨の動きをしっかりとイメージすること
  • 胸を閉じるときは背中を開き、胸を開くときは背中を閉じる。肩甲骨の動きをしっかりとイメージすること

その3:ひじを持って腕を揺らすだけ!

最後のひとつもこれまたシンプル。右手で左ひじを、左手で右ひじを持って、そのまま左右にゆさゆさと振るだけ。これも10回1セットを目安にしましょう。オフィスでトイレに立ったタイミングなどにもサクっとできてしまうのでオススメです。

  • ぐるりと1周回してもOKです

今回は、とても手軽なストレッチを3つ紹介しました。そのほかにも、普段歩くときに腕をなるべく後方へ引くように意識してみるなど、細かなところでも対策は可能です。共通しているのは、首や肩、背中の筋肉をほぐすイメージを持ちながら行うこと。それぞれを温めることで、血行を促進してあげましょう。
次回は、肩こりに効果があると言われている「食べ物」を栄養素別に紹介します。

監修者

福田千晶 (ふくだちあき)

医学博士・健康アドバイザー
日本体力医学会健康科学アドバイザー・日本医師会健康スポーツ医・日本人間ドック健診情報管理指導士・日本リハビリテーション医学会専門医・日本人間ドック学会専門医。健康科学アドバイザーとして講演や執筆、テレビ・ラジオ番組への出演などで活躍。