人間・人生探究の一環としての男女関係をテーマとしているライターの春日奈々です。結婚前の恋人時代は、相手の長所しか目に入らないものです。しかし、結婚をしていったん夫婦になると年を追うごとに少しずつ長所は当たり前のこととなり、やがて意識すらしなくなって、最後は相手の短所ばかり目につくようになるカップルが見られます。そしてふと気がつけば、いつの間にか円満夫婦から熟年離婚予備軍になっていた、ということにも……。では、夫婦円満を維持するにはどうすればよいのでしょうか?

夫婦円満の秘訣は、コミュニケーションにあり

まずは、夫婦円満度をチェックしてみましょう。

日頃、夫であるあなたは、妻と下のようなコミュニケーションをとっていますか?

□ 基本的な挨拶をする
□ 感謝の気持ちを言葉で伝える
□ 1日1回は会話らしい会話をする
□ 週に3回以上一緒に夕食をとる
□ 手をつなぐ、マッサージをするなどスキンシップをとっている
□ 性生活がある

さて、あなたはいくつチェックがつきましたか? 全部ついていたら夫婦円満度は100%です。1つもつかなかったあなたの夫婦円満度は0%……。これは心配ですね。大丈夫でしょうか? 妻はどんな気持ちで毎日を過ごしているのでしょうか? どんなに夫が妻を愛し、感謝の気持ちを持っていても、言葉や態度で表さなければその想いはなかなか伝わりません。また、夫がいくら信頼関係を築けていると思っても、妻が同じように思ってくれているとは限りません。「気持ちの通じ合った夫婦なのだから、いちいち言わなくてもわかるはず」という思い込みは、夫婦間に大きなすれ違いをもたらす原因にもなりかねません。

挨拶から会話へステップアップ~話題がなければ妻を褒めよう!

夫婦の間に距離ができてしまった。けれども、もう一度心地よい夫婦関係を取り戻したい……。そんな時は、上のチェック項目を順に実行してみるとよいでしょう。「おはよう」や「ただいま」の挨拶、少し照れくさいけれども「ありがとう」くらいならば、何とか言えるのではないでしょうか。しかし、今さら妻と面と向かって会話をしろといわれても、一体何を話せばよいのかわからない、という方もいるかもしれません。

そんな時は、どのようなことでもよいので、妻を褒めてみましょう。褒めようとして構えてしまうと照れてしまい、なかなか言えなくなってしまう方は、妻について何かプラスイメージの事柄に気づいたら、それを素直に伝えてみればよいのです。「おまえって、見た目の年齢が若いよな」「その服似合ってるね」などほんの一言がきっかけとなって、

妻「ほんと? この服私も気に入っているの。実はセールで買ったんだけど、このブランド今1番のお気に入りなのよね」
夫「たまには一緒にショッピングにでも行くか? 」

といった会話につながるものです。これまで「メシ」「フロ」「ネル」といった、単語のような言葉しか発してこなかった方でも、このような会話をきっかけとして、毎日少しずつ話をするようになれば、それは夫婦関係がかなりよい状態になってきた証拠といえるでしょう。そして、次はさり気ないスキンシップですね。身体に触れる、手をつなぐ、マッサージをしてあげる……。

決して、今からでも遅くはありません。妻とコミュニケーションをとることを心がけて、円満な夫婦関係を築き直し、幸せな毎日を送りましょう!