Q: ではReconfigurableについてはどう思われます?
Rogan: 実は今、我々もOn-the-flyでReconfigurableが可能なんですよ。それはシステム内部でもReconfigurableだし、後はネットワークベースで、Remote Reconfigureについても、我々は色々な提案ができるんですよ。そうしたニーズに対して、例えば、例としてMFP(Multi-Function Printer)があります。やはりどうしても、システムとして低価格にしたいんですよ。では、とりあえずスキャナとプリンタ、2つの回路に2つのコントローラが入ってますが、そこをFPGAに置き換えてReconfigurableにすることで、スキャニングする時にはスキャナの、プリントしたい時にはプリンタの回路をそれぞれロードする。で、最近だとネットワーク対応だったり、最低でもFAXは入るだろう、と。ということは電話が入る事になるので、リモートから新しい回路をアップロードして入れ替える事もできる。そうした提案を我々はできる。ですので、近いうちに我々のIDH(Independent Design House)向けのカンファレンスをやるんですが(*1)、そこではシステムコストを開発で削減するための方法として、Partial ReconfigurationとRemote Reconfigurationの2つを紹介する予定なんですよ。
*1:こちら第6回 ザイリンクス テクニカル セミナの事。
Q: えー、それはOn Timeと言えばいいのか、Power Onの状態で可能なんでしょうか? それとも、一度システムがRebootする形なんでしょうか。
白: 動いている状態で、一部だけ書き換えるという事です。
Q: 一部だけ?
白: 全体もできます。
Rogan: 全体だったら、(例えば全体を2つに分けて)片方がもう片方を書き換えて、後で逆をやるとか。
Q: なるほど。その辺りで、(Reconfigure Deviceとも)競合できる、と。
Rogan: そうです。
Q: では次にメインとなるMiddle Class。ここは要するに一番競合が多い所な訳です。勿論現在でもSpartanが色々な所で使われているんですが、勿論競合メーカーさんの製品もやっぱり使われているわけですよね。で、日本では今後、どうされてゆくのか? 先程の話では、ではデザインをこうやって考え、他のベンダーさんが使われている状況を調べ、どうやってリプレイスしてゆくのかというAction Planを考えるというお話でしたが、具体的にはどういう形で?
Rogan: それはビジネスフローですか?
Q: ビジネスフローというよりも、競合ベンダーさんの製品は、例えばそれはコストだったり、IPだったり、あるいは例えばSERDESの性能だったり、そういう理由でXilinxさんでは無くて、競合ベンダーさんを選ばれているわけですよね。
Rogan: でも最終的には、コストの話は結構大きいんですよ。Device Costではなくて。Device Costの話だったら、つまり単体対単体の話だったら、ASICが明らかに勝ちますね。ただ、その開発費もあるんですよね。
後は、順番的に言うと、まずカスタマーを分析します。どういうApplicationを作っているか、その中にはどういうController、どういうLogicが入っているのか、ということを我々は今見ているんですよ。その分析は結構進んでいるんですが、かなり時間が掛かかりました。
その後で、我々はTatgetを決めました。(そのTargetに対して)我々はこういう所でValueを提供できるんじゃないか、と思っています(というポイントを確定させました)。
で、そこから我々は提案を持って行くんですが、多分今までとちょっと違っているのは、我々は提案販売を今、やり始めているんですよ。たとえば以前は、Telecom関係のベンダーに対して「一番高級なFPGA作りました」「また高級なFPGA作りました」「もっと高級なFPGA作りました」と。で、今はコレくらいのラインナップがありますので、どうぞ好きにしてくださいと言うと、ベンダーさんが喜んでくださって、その結果としてウン億円の売り上げになったわけです。ところがTelecomのマーケットが、World Wideで3~4千億円とか、一応伸びはあるんですけれど、ある意味ずっとフラットですから、我々の仕事の半分以上はマーケット拡大することに費やさなきゃいけないと思っているんですよ。
Q: なるほど。それは具体的に言えばASIC(のマーケット)を食う形?
Rogan: そうです! (ターゲットは)Our good ASIC friends(笑)
(続く)