暮らしの中でふと出てくるいろいろなお悩み、家電を利用して解決できることは多いもの。IT・家電ジャーナリストで家電製品総合アドバイザーの安蔵靖志さんに、おすすめ家電や使い方を紹介してもらいます。
今回のご相談
社会人2年目ですがとにかく朝が苦手です。気持ちよくすっきりと起きられるグッズはないでしょうか……。(20代・男性)
アテックス「ルルド サンアラーム」(直販価格:7,700円)をおすすめします
「よく寝付けない」「朝起きられない」「目を覚ましても二度寝してしまう」など、眠りに関する悩みを持つ人は多いはず。朝すっきりと目覚められる人ならスマートフォンのアラーム機能で十分かもしれませんが、「大きな音でも起きられない」「ついスヌーズ機能を使って二度寝してしまう」といったように、普通の目覚まし時計やアラームでは起きられないという人も少なくないでしょう。
けたたましい音が鳴り響く目覚まし時計だと近所迷惑にもなりますし、不快な音で無理に眠りを断ち切ると体に不調をきたす可能性もあります。そこで、アテックスの「ルルド サンアラーム」をおすすめする理由が以下です。
- 目に光を当て、まぶしくすることで起きられる
- 光だけでなく、音でも目覚めをサポート
- 覚醒を促すデスクライトとしても使える
【ポイント1】目に光を当て、まぶしくすることで起きられる
ルルド サンアラームは、スタンドに花形のライトが付いたデザイン。ライトはフリーアームによって好みの方向や高さに調整できます。ベッドの周りに置いて、ライトの光が自分の顔に当たるように調節しておけば、最大1万ルクス(光源から約10cmの位置)という明るさで目覚めを助けてくれるでしょう。ライトの明るさは、設定した起床時刻の30分前、20分前、10分前とだんだん明るくなり、設定時刻に最大の明るさになる仕組みです。
【ポイント2】光だけでなく、音でも目覚めをサポート
ルルド サンアラームは光ですっきりと目覚められるのがウリの機器なので、「起床する時間帯にちゃんとライトが目のあたりに当たるかどうか」が最大のポイントになってきます。そこは試行錯誤する必要がありますし、場合によっては寝返りを打っていて光が目に当たらない可能性もあります。
そんなときのために、アラーム音も内蔵しています。ピピピという電子音に加えて、小鳥のさえずり音(2種類)を収録しており、音量は0~5の6段階で調整可能。もし、ライトの光が直で目に入らなくても、まくらの周囲が明るくなりますし、さらにアラーム音も出せるので、安心して使えると思います。
【ポイント3】覚醒を促すデスクライトとしても使える
ルルド サンアラームは起床専用のライトではなく、デスクライトとしても使えます。ACアダプターのケーブル長は2.5mあるので、その範囲であればベッドサイドからデスクやテーブルまで動かして使えます。
朝起きるためだけに使うのではなく、朝食を食べながら、化粧をしながら、髪をドライヤーで乾かしながら光を浴びることで、さらに頭がすっきりしていくでしょう。
なお、目覚めや睡眠には、起きた直後に自然の光を浴びるのがもっとも効果的とされています。朝起きたらカーテンを開けたりベランダに出たりして、なるべく日光に当たるように心がけましょう。厚生労働省のWebサイト(快眠と生活習慣)も参照してみてください。
こんな家電もおすすめ
■最大2万ルクスの強烈な光で覚醒! 安眠を促す明かりも魅力
ムーンムーン「インティ トトノエライト」(直販価格:29,120円)
最大2万ルクス(距離30cmで約3,300ルクス)と、ルルド サンアラームの約3倍近く明るい光の目覚ましとしてだけでなく、夕日のような赤色の光を浴びることで自然な寝入りをサポートしてくれるという睡眠リズム照明です。付属のスタンドで立てたり、フックにかけたりでき、本体の三脚ネジ穴を使ってさまざまな場所に取り付けられるようになっています。ルルド サンアラームに比べると価格が気になるところですが、明るさが強烈で設置の自由度も高いのがポイントです。
■部屋の明かりごとコントロール! 「目覚めのあかり」搭載のLED照明
パナソニック「HH-CF0870A」(実勢価格:27,000円前後)
設定した時刻になると、光とアラームで起こしてくれる「お目覚めモード」を搭載するスタンダードシリーズのLEDシーリングライトです。「おめざめ1」と「おめざめ2」という2つのタイマーを設定しておけます。設定時刻の30分前もしくは15分前から徐々に、電球色から昼光色まで色合いを変えながら明るくしていきます。さらに大・小・無音の3種類から選べるアラーム音も備えており、光と音によって目覚めをサポート。目に直接強烈な光が入り込むような照明ではないですが、寝室を目覚めやすいような明かりにする環境整備に向いています。