暮らしの中でふと出てくるいろいろなお悩み、家電を利用して解決できることは多いもの。IT・家電ジャーナリストで家電製品総合アドバイザーの安蔵靖志さんに、おすすめ家電や使い方を紹介してもらいます。

今回のご相談

4月から息子が社会人になって一人暮らしを始めます。冷蔵庫と洗濯機、電子レンジは用意したのですが、ちゃんとした食生活を送れるのか心配です。健康的な食生活を送るには、ほかにどんな家電があるといいでしょうか? 炊飯器も必要ですよね。(50代・女性)

シロカの電気圧力鍋「おうちシェフPRO(SP-2DM251)」をおすすめします

  • シロカの電気圧力鍋「おうちシェフPRO(SP-2DM251)」
  • おうちシェフPRO(SP-2DM251)の本体カラーは、ホワイトとダークブラウンの2色。本体サイズは約幅24×奥行き26cm×高さ27cm、重さは約3.9kg。同等モデルとして、通販モデル「SP-2DP251 」(グレー)があります

一人暮らしで栄養たっぷり健康的な食生活を目指すなら、電気圧力鍋がおすすめです。シロカの電気圧力鍋「おうちシェフPRO(SP-2DM251)」は、一人暮らしにもぴったりの調理容量1.68Lというサイズで、実勢価格も15,800円と比較的お手ごろ(2022年3月時点)。ポイントは以下です。

  • 電気圧力鍋なら炊飯から調理までお手のもの
  • 高圧力&一定圧力によって煮込み料理も短時間でおいしく仕上がる
  • 予約調理ができるので、忙しい中でも使いこなせる

【ポイント1】電気圧力鍋なら炊飯から調理までお手のもの

自炊に使う調理家電といえば、「炊飯器」「電子レンジ」「電気調理鍋(電機圧力鍋)」「トースター」「ホットプレート」などさまざま。電子レンジや電気ケトル(もしくはやかん)は、自炊だけでなくテイクアウトやレトルト食なども含め、自宅でご飯を食べる上では必需品。ということで、それらは除いて考えるとして、まず必要なのは「炊飯器」ではなく「電気圧力鍋」なのです。

基本的に炊飯器は「お米を炊く」ことに特化しており、それ以外の調理機能を搭載するモデルは多くありません。確かに、お米をおいしく炊くには炊飯器なのですが、一人暮らしだと「レンチンご飯」や「中食」もありがちなので、炊飯器は必需品とまでは言えません。

そこで炊飯器の代わりとして、さらに「初心者でも手軽に料理を作れる調理家電」が電気圧力鍋なのです。電気圧力鍋では、炊飯はもちろんのこと、圧力調理、煮込み調理、低温調理、蒸し調理、炒め調理などさまざまな調理が可能。炊飯器1台分のスペースで電気調理鍋としても活躍するため、1台目の調理家電としてぜひおすすめしたいと思います。

【ポイント2】高圧力&一定圧力によって煮込み料理も短時間でおいしく仕上がる

ポイント1はほとんどの電気圧力鍋に当てはまりますが、今回おすすめしているシロカのおうちシェフPROは、「95kPaの高圧力で調理」と「一定の圧力を保って調理」という点に注目です。

  • おうちシェフPROは食材に対する圧力のかかり方がほぼ一定

電気圧力鍋はだいたい70kPa(キロパスカル)前後の圧力をかけて調理する製品が多いのですが、シロカのおうちシェフPROは95kPaという高い圧力が特徴。高圧力では沸点が高くなるため、より高い温度で煮込めるようになり、短時間で肉などが柔らかく仕上がるわけです。

さらにおうちシェフPROは、95kPaの圧力を一定に保つ制御機能と、圧力調理の終了後にゆっくりと圧力を抜いていく自動減圧機能を搭載。食材に味がしみ込みやすく、煮崩れもしにくく調理できます。減圧時に蒸気が激しく噴き出したり、煮汁が飛び出したりしないのも魅力です。

【ポイント3】予約調理ができるので、忙しい中でも使いこなせる

これは多くの電気圧力鍋に共通する機能ですが、さまざまな自動調理メニューを搭載しています。食材をセットしてメニューを選び、ボタンを押すだけで、自動的に加圧から減圧まで時間設定をして調理を進めてくれます。

たとえば、豚の角煮といった時間がかかる調理でも、95kPaの高圧力なら短時間で仕上がりますし、レシピ通りに食材や調味料を入れてスタートし、あとは待っていればできあがり。初めて一人暮らしをする料理初心者でも、一つひとつゆっくりと料理を覚えていけるでしょう。

最大12時間後までの予約調理機能も搭載しています。外出前に食材を仕込んでセットすれば、帰宅後すぐにできたての料理を食べられます。スタート直後に加熱をして、雑菌が繁殖しにくい約75℃で保温しつつ、設定時刻から逆算して仕上げ調理に取りかかる仕組み。食材が傷みやすい季節でも長時間の調理予約ができるので(もちろん過信は禁物)、友人をもてなすときも活躍してくれるでしょう。

  • 料理が傷まないような予約調理の工夫

こんな家電もおすすめ

■パンも焼ける! 低温調理など本格的な調理にも取り組みたい意欲派向け
ティファール「ラクラ・クッカー プラス(CY352AJP)」(実勢価格:24,150円)

最大70kPaで調理できる電気圧力鍋。圧力調理、蒸し調理、無水調理、煮込み調理、炒め調理、低温調理、発酵調理のほか、発酵後のパン生地を焼く「ベイク」機能も搭載しています。低温調理は60℃~90℃の範囲で1℃単位で設定でき(上記のおうちシェフPROは50℃~75℃まで5℃単位)、おうちシェフPROにも負けない多機能・高性能でおすすめです。

■炊飯にこだわりたい人向け! スマートフォン連携機能を搭載する炊飯器
パナソニック 「ライス&クッカー(SR-UNX101)」(実勢価格:50,600円)

本格的な自動調理機能と、スマートフォン連携機能を搭載する炊飯器。シンプルなデザインの炊飯器として使いつつ、スマートフォンアプリからレシピを本体に転送することで、電気調理鍋としても使えるユニークなモデルです。お米の種類や食感の好みなど25通りの炊飯コースから、よく使う3種類の炊飯コースをアプリで選んで本体に登録しておけます。炊飯機能にもこだわりたい人にぴったりです。