Webページのキャプチャを行う場合、見えている場所だけを撮れば良い時もあるが、見えていない部分も含めて全体のスクリーンショットを撮りたい場合もある。印刷機能を使ってPDFとして保存することも考えられるが、ページが分かれてしまうこともあり、何らかの加工をするのには向いていない。

そこで使ってみたいのが「Paparazzi!」だ。これを使えばどれだけ長いサイトでも簡単にスクリーンショットが撮れるようになる。

メイン画面。縦長のサイトも一発でスクリーンショットを撮影できる

名称 Paparazzi!
バージョン 0.5b6J
動作環境 Mac OS X 10.4以降
ジャンル ユーティリティ/画面撮影
開発者 Nate Weaver (Wevah)
種別 オープンソース
ライセンス GPL

Paparazzi!の使い方はシンプルだ。URLを指定して、ブラウザウィンドウの幅と高さを入力する。これは最低限の数値になるので、幅に注意しておけば長さはそれほど気にしなくとも大丈夫だ。あらかじめ登録されている640×480、800×600、1024×768といったウィンドウサイズも選択できる。

後は、ウィンドウ右上にある[Capture]ボタンをクリックしてしばらく待つと、Webサイトの全体像が表示される。縦に長いサイトであれば、ごく小さなプレビューになるはずだ。そしてウィンドウ右下にある[イメージを保存]ボタンを押すと保存設定を行うダイアログが表示される。Flashを使ったサイトなどで、初期の読み込みに時間がかかる場合は「遅延時間」を設定してタイミングを遅らせるとうまくいくだろう。

保存形式はJPEG、PNG、TIFFそしてPDFだ。PDFであってもページ区切りはなく、単一ページとして全体が保存される。JPEGであれば品質の設定ができる。その他、サムネイル画像を保存する設定や、サムネイルアイコンを作成する指定もできる。

設定画面。保存時のファイル名などを指定できる

別名保存ダイアログ。フォーマットは4種類から選択可能

ごくシンプルなソフトウェアだが、十分な機能が揃っている。レンダリングエンジンとしてWebKitが使われているため、Safariで正しく表示できないサイトはうまくキャプチャできない可能性があるが、Webページ全体のスクリーンショットがほしい時にはぜひ使ってみてほしい。