Webサイトはサービス提供者の考えが存分に入っているため、好みの違いによっては使い勝手が悪かったり、無意味に思えるほどクリックを増やす構造になっていることがある。他にも、もう少しこうなっていれば使い勝手が向上するのに……と思ってしまうようなことは多々ある。しかしそれをただ受け入れるだけなのは過去の話だ。
現在では、User ScriptsによってWebサイトを自分好みに変更できる。広告を非表示にしたり、幅を変えたり、自動でページネーションしたりと自由に変更できるのだ。Firefox向けのGreasemonkeyが有名だが、今やSafari用User Scripts環境「GreaseKit」が登場しさまざまなユーザーによって利用されている。
名称 | GreaseKit |
---|---|
1.5 | |
動作環境 | Mac OS X 10.5以降(SIMBL必須) |
ジャンル | プラグイン/ブラウザ |
開発者 | 加藤和良氏 |
種別 | オープンソース |
MIT |
GreaseKitはSafari用の機能拡張で、SIMBLを使って動作する。SIMBLのインストール後、GreaseKitのディスクイメージ(2009年3月時点の最新版はGreaseKit-1.5.dmg)内にあるGreaseKit.bundleを「~/Library/Application Support/SIMBL/Plugins/
」に保存する。Safari再起動後に有効にするか否かの確認ダイアログが表示された場合は、Enableをクリックすれば利用できるようになる。
User ScriptsはUser Scripts.orgから多数入手できるが、残念ながらそのすべてがGreaseKitで動作するわけではない。JavaScriptの互換性によるものなど、動作しない場合もあるので注意してほしい。
またGreaseKitは、Safari同様のWebKitベースのソフトウェアで動作するため、Gmailフロントエンド「Mailplane」や「Diet Pibb」でも利用できる。ただし、User Scriptsをインストールすると動作が重たくなる場合があるので、使っていないものは[GreaseKit]メニューからチェックを外したり、[GreaseKit] - [Manage Scripts...]から不要なUser Scriptsをアンインストールしたりするようお勧めする。
さらに詳しくなれば、自分でのUser Scriptsを作れるようになる。既存スクリプトを修正したり、Safari非対応のスクリプトを修正したりして自分にあったブラウジング環境を作り上げていこう。