この連載を読む方の中には、Mac OS X何台かとiPhoneを所有している人は多いだろう。そういった場合、マシン間のデータ同期として最もシンプルなのはAppleの提供するMobileMeとされている。筆者がまさにそういった環境だったのだが、利用頻度があまり高くないためにMobileMeを解約し、現在「Nuevasync」を使っている。そしてMac OS X間のアドレスブック・カレンダー・ブックマーク同期ツールとして使っているのが、「fruux」だ。

fruux」。アカウントさえ登録してしまえば普段は何もせずとも自動的に同期してくれる

名称 fruux
バージョン 0.8
動作環境 Mac OS X 10.5.5以降
ジャンル 同期/バックアップ
開発者 fruux
種別 フリーウェア
ライセンス オリジナル(ユーザー登録必須)

fruuxは初期設定パネルとして動作するソフトで、アドレス帳/カレンダー/Safariブックマークデータを自動的に同期してくれる。

fruuxが提供するサービスでアカウントを登録し、複数のMac OS Xにfruuxをインストールしてアカウントを設定すれば、同期した情報がそれぞれ反映される。設定はほとんど無用なので、簡単に使いこなせるだろう。今後の予定として、初期設定やiPhone/iPod touch、Webアプリケーションに関する情報が同期対象になる予定だ。

fruux側かローカルのマシン(クライアント)側どちらかのデータをリセットし、置き換える機能もある

複数のMac OS Xを所有している状態や、自宅とオフィスでデータの共有を行いたい場合にも利用できる。また、バックアップとして考えればコンピュータを再インストールした際にもデータを同期するだけで良いというのは手軽だ。

fruux側のデータをすべて消して、現在のコンピュータ上のデータに入れ替えることや、逆にコンピュータ上のデータをリセットしてfruux側データで置き換えてしまうことも可能だ。

fruuxはまだベータ版のサービスではあるが、MobileMeの対抗馬として注目を集めている。気になる方はインストールしてユーザー登録してみるといいだろう。