マインドマッピングをはじめとするツリーを使った記述手法で大事なことは、思いつくままにどんどん書けていくことと、書いていて楽しいことだ。使い方が難しいツールは操作方法を覚えるのに神経を使ってしまい、本来の目的であるアイディアを発展させる余裕がなくなってしまう。
Mac OS Xで使えるマインドマッピングソフトはいくつかあるが、「XMind」はそういった意味では面白くドキュメントが広がっていくツールだ。
「XMind」。画像や色を使って多彩なマインドマッピングが可能 |
名称 | XMind |
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3.0.1 | |
動作環境 | Mac OS X 10.4 Tiger以上 (10.4の場合、Java for Mac OS X 10.4 Release 5以上が必要) |
ジャンル | マインドマッピング |
開発者 | XMind Ltd |
種別 | オープンソース |
EPL(Eclipse Public License v1.0)/LGPL |
XMindの基本的な使い方はマインドマッピングソフトと同じだ。中央にルートノードが表示されており、そこからアイディアを派生させていく。ルートノードから[Enter]キーで子要素ができあがり、そこからさらに下るには[tab]キーを使う。兄弟のノードは[Enter]キーで作成する。
画像を貼付けたり、複数のノードをまとめてクラウド(雲)で囲んだり、あるノード以下だけ表計算調に並べたりと自由度は相当高い。他と関連しないフローティングノードを作成して、別なノードとリレーションを張るようなこともできる。
あらかじめ登録されているマーカーは数多く、クリックするだけで設定できる。色や線種もプロパティから編集可能だ。データが広がりすぎてしまう場合はノードを隠したり、ドリルダウンを使って掘り下げて閲覧したりといったことも行える。
できあがったデータは画像やHTMLでエクスポートできる(有償のPro版では、PDFやPowerPoint、Word文書としてエクスポート可能)。また、XMindのWebサービス上にアップロードして共有できるようになっており、ブレーンストーミングなどを行いつつ作成したデータを皆で見たい時などに便利だ。
動作環境はMac OS XのみならずWindowsやLinuxでも動作する(ベースとしてEclipseを使っているため)。マルチプラットフォームで同じデータが使えるなら、これほど便利なことはないだろう。ぜひ一度利用してみてほしい。